第4話【天然ボーイ】 ページ5
「轟くーん」
「……？」
「キョロキョロするな」
私目の前にいる、と伝えると「居たのか……」と言われた。コイツといるとあの人思い出しちゃうんだよね。マジで某水の柱さんにクリソツ。
「クラス全員分のノート職員室まで持ってきてって相澤先生に言われたでしょ。今日の日直、私と轟くんなんだから」
「……そうだったか？」
「忘れんな。早く行こう、休み時間終わっちゃうから」
「………」
「寝るな！！」
＊＊＊
強制的に轟くんを叩き起こし、職員室に急いで向かってノートを出した。「失礼しました」と声を揃えてドアを閉める。廊下を歩いていると轟くんはピタリと足を止めた。
「……お前、なんでスカート穿いてるんだ？」
「質問おかしくない？」
「何がおかしいんだ？」
「もうヤダこの人」
轟くんを置いて教室に戻ろうとすると待てと言わんばかりに腕を掴まれる。
「なんでスカートを穿いてるんだ」
「……あのさ、私の性別知ってる？」
「男」
「はいバカ！！！紛うことなきバカ！！」
大声で言ってしまったので廊下を通る人達の視線が痛いのなんの。轟くんは「えっ……？」と絶句していた。
「えっ……？」はこっちのセリフだよバカヤロウ。そして絶句するのもこっちである。
「だからスカート穿いてるのか」
「当たり前でしょ。女子なんだから」
「お前が女子………世も末だな」
「あんたの頭がね」
もうイヤ、この天然ボーイ嫌い。一緒にいると午後の演習の前に一日分の体力使い果たしそうだ。
「轟くんさ、私の事なんだと思ってるの」
「喋るゴリラ」
「バカ！！！」
「違うのか」
「違います！！」
またもや轟くんは「えっ………？」と首を傾げた。あれ、なんかデジャブ。
何が「えっ………？」だよ。轟くんだから許すがこれが爆豪派閥の誰かならビンタをキメていたに違いない。ただし爆豪くんは論外、あの人にビンタした暁には、私の命は一瞬で燃え尽きてしまうだろう。
「轟くんのバーーーーーカ！！！」
まあまあデカめの声で轟くんに悪態をつくと私は走って教室に戻った。
＊＊＊
『(………俺も爆豪達のこと、言える立場じゃないな)』
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ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
