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「ありがとうございます、蘭さん鶴蝶さん」
「大したことじゃない」
「気にすんなよ、さっきオレらのこと見てただろ〜？」
「気付いてたんですね…」
まさか店の中に居たときから気づかれていたとは、蘭さんてちょっと怖いな、と思うときがたまにある。鶴蝶さんはかなり仏頂面だけど根は結構優しい人だから特に怖いと思ったことはない。
私はあの後二人が乗る車に一緒に同乗させてもらって家まで送って貰った。
「ココと喧嘩したのか？」
「え、…いや、その」
鶴蝶さんがハッキリと私にそれを聞いてきた。蘭さんはなんとなく察していたのか、吹き出して鶴蝶の肩を掴んで野暮なこと聞くなよ、と言って鶴蝶さんは理解していなかったみたいだけど、分かった、と言って私に聞くのをやめた。
多分天然なんだろうな、…かなりデリカシーがなかった。
「悪い、葛原」
「あ、大丈夫です…」
家に着くと、しっかりお礼をして車を降りると、蘭さんが私を呼び止めた。
「どうにもならなくなったらアイツに連絡しろよ」
それで無視して見捨てる程アイツオレみたいなクズじゃねーからな、と悪い笑みを浮かべて私に言う。あーでも、寂しくなったら、とまた蘭さんは言葉をまた付け足す。
「オレ呼べよ」
「何言ってんだお前」
「お前は黙ってろよ鶴蝶〜じゃあなA」
窓が閉まり、二人の顔は見えなくなりゆっくりと車は走り去っていく。私の周りというか梵天には人を躊躇なく殺す人ばっかりで怖い人なのにみんなかなり私に優しくしてくれる結構いい人が多い。首領さんは一番怖いけど、一度だけたい焼きを半分くれたことがあるから思ったより怖くない。
「どうにもならなくなったら…か」
蘭さんの言葉を思い返して、何週間も前からやり取りがなくなった九井さんとのメッセージ画面を見つめて、何もせずに閉じた。明後日はクリスマスイヴだ。勿論私は何もしないけど、午前中にヒナちゃんが家に来る予定だった。午後から好きな人とクリスマスデートに行くとかで、クッキー作りの手伝いと着ていく服を見て欲しいと言われていた。
やっぱり羨ましかった。彼女のように好きな人といられることが。ドキドキしてワクワクしている彼女のように自分も九井さんに簡単に会いに行けたらいいのに。
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m(プロフ) - 初コメント失礼します。本当に素晴らしいお話でした。完結前に出会えなかったことは悔しいですが、本当に大好きな作品になりました。人間的なストーリーで心が引き込まれ、感動しました。この作品を作っていただき、残していただき、本当にありがとうございます。 (2023年2月19日 12時) (
レス) @page33 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - 思わず涙がこぼれてしまいました、、、。切ないしもうなんかよかったです。私もテストヤバイ、、、、、 (2021年11月30日 1時) (レス) @page33 id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - セツナさん» 読んでくださる方々のおかげで無事完結出来ました🥰感動していただけたんですか…めちゃくちゃ嬉しいです🥺❣️こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました❕ (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - 楸さん» あええ大好きなんて悶えます…🤦♀️私もちょっと寂しいなって思ったりしているのでまたココくんの作品書きたいと思ってます❣️頑張ります！！最後まで読んでくれてありがとうございました🤍 (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - アオさん» 完結までお付き合い頂きありがとうございました！！バンドエンドもいかがだったでしょうか…😌喜んでいただけていたら嬉しいです！ (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチンカスヱ x他1人 | 作成日時：2021年11月12日 0時
