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「一人暮らし始めたの！？」
「まぁ、そろそろ出ていこうかな、って」
「…その人と何かあったの？」
飲み物を両手で持って分かりやすくすごく心配してくれるヒナちゃんには言いずらいことだった。そもそも、私は九井さんに買ってもらった人間とかそれでもういらなくなったから、とか簡単に口に出せるようなことではなかった。
「ううん、…やっぱり私は九井さんが好きじゃなかったみたいだから、そろそろ独り立ちしないと、って…でも寂しいね、」
「そっか…何かあったらすぐ頼ってね！？Aちゃんすぐ我慢しちゃいそうだから…！！」
その通りだった。確かに私は思ったことをすぐ言えない。その人の面倒を見てもらうのは申し訳なくて、私はいつもそうだった。そのとき、ヒナちゃんのスマホから着信音が鳴り、ちょっとごめんね、と言って席を立った。
外を見れば雪が降っていて、今日は寒くなるなぁ、と考えていれば店の外に見覚えのある姿を見つけてぴく、と肩を震わせてじっと見つめ続けるとそれは蘭さんと鶴蝶さんだと分かった。九井さんはいない、みたいだ。もし九井さんが居たら、私はまた枯れたはずの涙が込み上げてしまう気がした。
「ごめんAちゃん〜！！仕事急に呼ばれちゃって」
「え、あぁ…行ってきて大丈夫だよ、気にしないで」
「うぅ本当にごめん…帰り気を付けてね…！？」
「うん、ありがとう。またね、ヒナちゃん」
手を振って、急いで店を出ていくのを見送って、店の外の近くにはまだあの二人がいるのをまた見つけていなくなるまで店の中にいることにした。数十分後、もう姿が見えなくなって少し経ったから遅い時間にならないうちに帰路に着いた。
「おねえさん暇？ちょっと寄ってかない？」
帰り道の選択を間違ってしまった。近いから早く帰られるだろうと思って繁華街を通りかかればキャッチに捕まって進みたくても進めない。
「すみません、…もう帰るところなので…」
そんな言葉で引いてくれるとは思っていないけど、一応断った。けど、やっぱり引いてくれず少しだけでいいからさ！！とぐいぐい私に迫ってくる。どうしよう、やっぱりタクシーで帰ればよかったな…。もう諦めて、わかりました、と言おうとして身体をぐっと後ろに惹かれて誰かの身体にぶつかる。
「迎え遅れてごめんなぁA〜」
一瞬九井さんかと、期待したが、その声は蘭さんの声だった。
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m(プロフ) - 初コメント失礼します。本当に素晴らしいお話でした。完結前に出会えなかったことは悔しいですが、本当に大好きな作品になりました。人間的なストーリーで心が引き込まれ、感動しました。この作品を作っていただき、残していただき、本当にありがとうございます。 (2023年2月19日 12時) (
レス) @page33 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - 思わず涙がこぼれてしまいました、、、。切ないしもうなんかよかったです。私もテストヤバイ、、、、、 (2021年11月30日 1時) (レス) @page33 id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - セツナさん» 読んでくださる方々のおかげで無事完結出来ました🥰感動していただけたんですか…めちゃくちゃ嬉しいです🥺❣️こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました❕ (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - 楸さん» あええ大好きなんて悶えます…🤦♀️私もちょっと寂しいなって思ったりしているのでまたココくんの作品書きたいと思ってます❣️頑張ります！！最後まで読んでくれてありがとうございました🤍 (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - アオさん» 完結までお付き合い頂きありがとうございました！！バンドエンドもいかがだったでしょうか…😌喜んでいただけていたら嬉しいです！ (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチンカスヱ x他1人 | 作成日時：2021年11月12日 0時
