7 ページ7
談話室に､フレッドとジョージが入ってきた
急いで毛布を引きか剥がし二人の視線なんてお構い無しに、女子寮へ行こうと足を踏み出そうとした時、
｢風邪ひいたか__ックシュ｣
ジョージが言った
｢ったく…毛布無しで寝るから…｣
フレッドが呆れたように言った
｢しょうがねーだろ…Aが___無防備に寝てたんだから｣
聞こえないと思っているのだろうか｡
Aの耳には鮮明にその会話が聞こえてきた
｢え…?｣
思わず声が出てしまった
｢あ…あ…あり…がと…｣
どうして____?
｢ああ｣
ジョージが苦笑いした
｢A!心配したんだから!朝起きたら居ないし!｣
アンジェリーナが談話室に入ってきた
｢あ…じゃあな｣
フレッドが言った
｢え…あっ…えっと…アリシアは?｣
｢まだ寝てるわ｣
フレッド達は談話室から出ていった
｢じゃあ､アリシアが来るまで､待とう｣
Aは言った
｢ええ｣
アンジェリーナも頷いた
｢で?フレッドのことが好きなの?｣
｢へ…?｣
その名前を聞いて､びくっと肩を揺らした
｢違うよ…昔､好きだったけど…｣
｢ふーん？やっぱり、なにかあるのね｣
アンジェリーナなら話してもいいだろうか､
___｢私達､親友よ｣
｢うん｣
｢昔ね､フレッドとジョージと､仲がよかった｡魔法使いって知って､もっと面白いって思った｣
｢でも___母様に､その話をしたら､関わるなってさ…私は嫌って言ったんだ｡だって二人と居たら楽しかったから､笑えたから､優しくて､面白くて…大好きで｡でも､母様が許さなかった｡…やっぱり母様には逆らえなかった｡だから…だから……______嫌いって､言ったんだ…他になって言えばいいんだ…?母様が関わるなって言ったからって言えばよかったのかな…そんな汚いこといえなかった｡母様のせいにしたらどうなるか分からなかった…怖かった…だから､もう全部､こう言ったら､こう言ったら全部なかったことになるんじゃないかって…だから言ったんだ…嫌いって…でもそうしたら､ほんとに､全部､全部なくなっちゃった｡笑えなくなった｡母様は喜んでた｡父様は魔法使いだった｡でも戦死した｡そのせいかもしれない｡だけど…ほんとに全部なくなっちゃったんだ｡全部…｣
Aは吐くように言った
｢それで､気まずそうにしてたのね｡｣
｢うん｡私､仲直り…ううん｡もう一度やり直したい｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rapier(プロフ) - Aliceさん» 返事遅れてすみません!!ありがとうございます!!自分でも信じられないくらい掛け持ちしてるので遅くはなりますが更新頑張ります(遅すぎ) (2023年3月17日 18時) (
レス) id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - フレジョかだいすきで、もう夢主に私自身が成り代わりたいくらい即読みしてしまいました！もうイチャコラさせてください！こんなに幸せになれるものを書いてくださってありがとうございます！ (2023年3月1日 13時) (レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - ありがとうございます！めちゃくちゃモチベになります！これからも頑張ります！ (2023年1月20日 20時) (レス) id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
シャーロットの鷲(プロフ) - プロローグだけでこれからの展開が気になって仕方がないです、お気に入り登録失礼致します。 (2022年12月12日 11時) (レス) @page1 id: 38bde81259 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rapier | 作成日時：2022年12月12日 7時
