Ep.15-5 ページ33
Side.you
『えっと、ありがとう。凄く嬉しい。けど、前も言ったけど目黒くんに迷惑がかかるのが一番嫌で、今もこうしてることが誰かの目に止まって前みたいになるのも…ちょっとシンドかったし』
目が泳いでしまうのを抑えながら言葉を少しずつ絞り出す。
「あの時のことは俺が悪かったのに何もできなくてごめん。でもこれからはちゃんと守りたい。だから東京帰ってきた時には、俺と一緒に住んで欲しい。Aちゃんが他の男の所に行くのがすごい嫌だ。」
腕を強く掴んで距離を取ることを許してくれない目黒くん。
『他の男との人のところなんて行かないよ』
「お正月、あの人と一緒に年越してたじゃん」
あの人とは市木くんだろうか。
『ただの同僚だよ』と言っても少し納得いっていない様子。
『あの人は、会社の同僚。それ以上でも何でもないよ。年越ししたのもテレビがなかったから、嫌な思いさせちゃってごめんね。市木くん、恋人いるし。私が目黒くん好きなのも知ってますし…』
「恋人がいても、俺はAちゃんが他の男の部屋とか上がるの嫌。」
『うん。もうしないよ、ごめんね』
少し顔が明るくなる目黒くん。
一呼吸した後に改めて真剣な顔で私に言う。
「一緒に暮らしたり、これからの事を決めるのはAちゃんが東京に戻ってからで良い。ただ、俺の彼女になってほしい。遠距離でも頑張るから、俺に大切にされて」
『目黒くん…』
涙が出てきて言葉がうまく言えない。
こんなにもストレートな彼を目の前にしていつものような【ダメ】って言葉が言えなくなる。
『本当は、一緒にいたいよ。恋人同士になりたい。でも、でも今後絶対に迷惑をかけちゃう』
「大丈夫、考えがあるから。Aちゃんは堂々と俺の彼女でいて」
力強い言葉に頷くことしかできなかった。
満足そうに笑う彼は小さくガッツポーズをとり私の手を握り直して歩き出す。
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Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
