Ep.13-2 ページ20
Side.you
「ありがと。」
大切そうに、ピンキーリングを見る彼。
本当にこんな物で良いのだろうか。
『でも目黒くんの指どれも入らなくない？』
「Aちゃんがこっちに戻ってきたときに、小指にはめさせて？それまで俺が持ってたい」
『それじゃ、プレゼントにならないじゃん笑』
ははっと笑って目黒くんに言うと、「確かに笑」といいまた指輪を見る。
「俺が、Aちゃんと何か繋がりを持ってたいだけなの。」
『なにそれ、照れるじゃん』
「照れてよ笑」
その後、コンビニで豪遊し夜ご飯を食べた。
時間も２１時を回っていて、ごねる目黒くんに帰り支度をさせ玄関まで連れていく。
『プレゼント本当にありがとう！アイドル、頑張って。』
「俺の方こそありがとう。向こうでも俺のこと見てて。」
スッと差し出される手。握り返すとグッと力を込められた。
彼を見ると少し涙目で、つられて泣いてしまいそうになる。
「いつ向こうに行くの？」
『言わない。内緒。』
「内緒かー、つらっ笑」
『ほら早く帰りなさい笑！』
半ば強制的に彼の背中を押す。
玄関の扉が閉まるまでこっちを見て手を振ってくれていた。
目黒くんの足音が遠ざかっていく。
多分これが会うの最後なんだろうなと感じた。
目黒くんからもらったプレゼントは本当におしゃれで、
私には勿体ないくらいだ。
加湿器には花の模様があしらわれていて、インテリアとしても映えそう。
本当にセンスが良いな、目黒くん。
明後日飛行機に乗り、年越しも向こうだ。
壊さない様に彼からもらったプレゼントを箱に詰めた。
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Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
