Ep.13-1 ページ19
Side.you
目黒くんから連絡をもらってからあっという間に２５日になり、
今日がクリスマスって事をすっかり忘れていた。
「渡したい物ってもしかして、クリスマスプレゼント！？」
どうしよう、仕事仕事で何も用意していない。
今から買いに行くにも時間が圧倒的にない。
そうしている内にも時間は無常に過ぎていくわけで、
後一時間で目黒くんが来る時間。
家にはもう冷蔵庫とベッドと少しの洋服しかない。
あとはみんなダンボールに詰め込まれていて、業者さんに頼むだけだ。
ガランとした部屋では歓迎もできないなあと思っていると目黒くんから連絡が入る。
目【予定より早く着くかも】
その連絡から１０分、玄関のインターホンが鳴る。
玄関を開けると久しぶりに感じる目黒くんの匂いにあの笑顔。
「早く着いちゃった、大丈夫だった？」
『全然大丈夫だよ。何もないお部屋になっちゃったけどあがって〜』
後ろで小さく「おじゃまします」と言い後を着いてくる目黒くん。
殺風景な部屋を見渡す彼にペットボトルのお茶を渡す。
『ソファも処分しちゃって、床で本当にごめんね』
「いや、俺の方こそ急だったし。あ、これ」
スッと差し出された紙袋。
中には可愛くラッピングされた箱と小包だった。
『まさか、クリスマスプレゼントでしょうか…？』
「ふはっ。うん、向こうで使って欲しいってのは建前で俺のこと忘れないでってのが本音」
『なにそれ笑。目黒くんみたいな人忘れないよ。開けて良い？』
「ん。」と頷く彼に再度お礼を言い中身を外に出す。
『加湿器だ〜！それと間接照明だね、さすがセンスがよろしい。可愛いね』
嬉しくて、ニヤけてしまう。
その様子を見て照れてよた様に目黒くんも笑う。
『私何も用意してなくて、何か欲しいものある？後日郵送で何か…』
「いやいや、気にしないで。喜ぶ顔見れただけで十分だから」
『それじゃ私の気が済まないんだなー』
なかなか引き下がらない私を見て、少しうーんと考えてる彼。
「じゃあさ、そのいつも小指に着けてる指輪。それが良い。成人席から着けてるよね、それ」
『確かに成人式から着けてるけど、これで良いの？もっとちゃんとしたのじゃなくて良いの？』
「それが良い」と再度言う目黒くん。
右の小指から外し彼に渡す。
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Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
