Ep.12-2 ページ16
Side.you
「わ、かった。分かってないけど」
『何それ笑。分かってないじゃん』
少し場が和んだ思ったら、真剣な眼差しでまっすぐ私見る。
身長の高い彼を見上げ正面に向き合う。
「分かってないよ。嫌だし。でも１番はAちゃんを困らせたくない。俺もそれは同じなんだよ」
『うん。ありがとう、ごめんね。』
「で俺からも良い？」
横を向き息を大きく吸い、また私の方を向く目黒くん。
「こっちに帰ってきたら、また俺に告白させて。それまで、俺を諦めないで。」
『諦めないよ…。それはこっちのセリフだよ。きっと私のことなんて忘れちゃうよ。』
「それ１０年以上片想いしてた俺に言う？笑」
いたずらっ子みたいな笑顔を向けてくる目黒くん。
『連絡するね』
「絶対するって約束して。はーマジか…フラれたのか、俺…」
髪の毛をクシャッと乱しながら言う彼は一層色っぽく見える。
あ！とまた私の方を見る。
『ん？何？』
「最後に、抱きしめさせて」
そう言い、「ね？」と両手を広げる。
少し照れくさいのを隠して目黒くんの胸にゆっくりとうずくまる。
目黒くんの匂いが鼻に広がる。
自分から離れる選択をしたのに決意が揺らぎそうになる。
「はー、離したくねえー！！」
頭の上から、声が聞こえ背中に回された腕に力が入る。
『目黒くん、そろそろ。』
私の言葉で身体を離してくれる。
どこかスッキリした顔の彼はとても格好良く見える。
「俺、Aちゃんがこっち戻ってくるまで堂々と守れるようになるから。テレビ付けたらいつでもSnow Manが映ってるってくらい有名になる。約束する。だから俺のこと待ってて」
『ありがとう。いつでも目黒くんのこと応援してるから。』
あぁ、また涙が込み上がってきてしまう。
目黒くんに『家入るね』と伝える。
結局目黒くんは家に入るまで、私に手を小さく振ってくれて最後まで優しかった。
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Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
