Ep.11-4 ページ12
Side.目黒
あの話し合いから２ヶ月、周りがうまく動いてくれたおかげで
特に俺の生活には変化とかはなく少し注意を受けたくらいだった。
Aちゃんからの返事はやっぱりなくて、慌ただしい日々が流れる。
年明けアジアツアーに加え、デビュー曲も決定し、着々と準備が整っていくのと裏腹に、
Aちゃんとの関係はあれから一向に進展していない。
「それどころか、連絡すらねえし…」
早めにダンスルームに入り、
ストレッチをしていると佐久間くんとふっかさんが「うーす」と言い入ってくる。
俺の方を見て何か言いたげな佐久間くん。
気にしない様にしてるのにめちゃくちゃ視線を感じる。
「さっきから何、佐久間くん」
佐「…んえっと、蓮さ最近彼女さんと連絡とってる？」
そう言いふっかさんの方をチラッと見る。
質問の意味がわからず「何で？」と聞く。
佐「いや、あのこの前のさ-- 深「佐久間、俺から説明するから」
佐久間くんの言葉を遮り、一度呼吸を整えるふっかさん。
真剣な顔で話されたのは俺が一番心配していた出来事だった。
深「目黒のさ、彼女さんさ今まとめサイトで炎上してて、駅の場所まで特定されてるからファンの子達に迷惑行為とかされてるらしいの。俺も実際見たわけじゃないけど、佐久間が偶然見つけちゃって。いつ言うかタイミング見てたわけ」
佐「どうこう俺たちができるって訳でもないからさ…。言うの遅くなってごめんな」
俺の知らないところで、大切な人が傷ついて、守れてると勝手に勘違いしていた。
守られてばかりの自分の弱さに恥ずかしくなる。
「佐久間くんは何も悪くないよ。むしろ、２人とも教えてくれてありがと」
深「その彼女さんと連絡取ってる？」
「それが、返事返ってこなくて…」
その言葉に深く黙り込む２人。
ガチャっと開いた扉と共に入ってきたのは阿部ちゃんと岩本くん。
「どしたのー？」と言う阿部ちゃんに「男の話」と返すふっかさん。
少し場が和んだ気がする。
無言で肩をポンと叩いてくれる岩本くんに、
何かしら察しながら何も聞いてこない阿部ちゃん。
岩「今日、あと少しでみんな揃うと思うけど、翔太だけ遅れてくるから揃ったら先初めるからよろ」
「はーい」と返事をする面々。
無性に彼女に会いたい。
真っ白の天井を見上げ、そのまま倒れ込んだ。
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Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
