Ep.11-3 ページ11
Side.you
『…もしもし？』
「もしもし？Aちゃん、急に電話してごめん」
昨日ぶりの声なのに、何ヶ月も聞いてなかったみたいな感覚。
思っていたよりも早い電話に決意が揺らぐ。
『ううん、私こそごめんね。どうしたの？？』
「いや、昨日でのこと何だけど…。今日の朝メンバーで話し合って----」
今朝、グループで話し合った事の胸を伝えられる。
それが最善なのであれば私からは何も言うことはない。
「てことになったから。俺は大丈夫だから。Aちゃんの方が心配」
『私は全然平気だよ。たかが一般人ですし。目黒くんの負担になる方が嫌だよ。』
れなをチラッと見ると、眉を顰めて私に自分のスマホの画面を見せてくる。
そこには、まとめの記事の様なものができていて私の顔が割とハッキリ映ってしまっている。
「…大丈夫？Aちゃん？会えなくなるの、俺の方が無理な気がする…」
『大丈夫！全然大丈夫！我慢してください笑。今、友達が遊びに来てるから、切るね。またね』
「うん、急にごめん。連絡して。じゃ」
電話を切り、一息つく。
「大丈夫の顔してないよ」と友人。
『向こうは大丈夫みたいだから良かった。私の方も１週間とかすればみんな忘れるよ』
少し納得のいっていない友人の顔に気付いていたけど、
気づかないふりをあえてした。
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翌日、何事もなく出社。
市木くんに土曜のことを謝り、気にしないでと笑う彼。
市「この前の彼、大丈夫だった？喧嘩とかになってたらごめんね」
『気にしないで〜、全然喧嘩とかないので大丈夫！』
市「なら良かった。彼氏さん、顔よく見えなかったけど凄く格好いい人でしょ。なんかそんな雰囲気した笑」
アイドルです。なんて言えなくて、『本人に伝えておくね』と言い、PCに顔を戻す。
【昨日電話ありがとう。しばらく忙しくなるから連絡できないかも。ごめんね！】
心の中で、お仕事頑張れと呟き送信する。
何件か彼から返信が来ていたけどあえて既読はつけなかった。
仕事が終わり、駅まで改札に着くといつもと様子が違くて人が少し多い様に感じた。
すると後ろから声をかけられる。
？「あの、この動画の人ですよね？」
『えっと…違います』
話しかけてきたのは３人の女の子。
ビジネス街に似つかわしく、可愛いタイプの子達で、
まずいと思い、逃げる様に改札を通って電車に飛び乗った。
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Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
