リナリアの意味【黒】 (ページ30)

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Ep.7-2 ページ30

Side.you

目覚ましの音が鳴る前に目が覚める。
あと３０分寝れるな思いながらも、目覚め切ってしまったので体を起こす。

『今日行けば休み、頑張れ私』

ホットミルクを飲みながらスマホを見る。
目黒くんからだいたい１０分きの３回の着信履歴。
最後に【おやすみ】というメッセージで終わっていた。

『寝ちゃってたよ、目黒くん』

【おはよう。昨日電話ごめんね、これで一息ついて】

そう送り、コーヒーショップのギフトを１０個ほど送りまくった。
きっと彼のスマホには通知オンが今頃凄いんだろうな。

会社へ行く支度をして、家を出る。
自分のデスクに座るとすでにれなが出社していた。

れ「おっはよう〜！」

『おはよう、昨日いなくて寂しかった。楽しかった？』

れ「それそれは、もう泣いちゃったよねえ。あ、これ頼まれたものです。」

忘れないうちに・・・と
頼んでいた物を友人から受けとり、お礼を言う。

『ありがとう、まことに感謝。そういえば今日締め切りの案件あるよね？』

れ「あった、あれでも先方に確認しなきゃならなくて・・・」

そう自然と仕事の話になっていく。
手元に置いたスマホが光るので会話しながら確認したら目黒くんだった。

目【おはよう。電話気しないで。あとギフト送りすぎ笑】

【足りないくらいだよ。これからたくさん忙しくなるから、ぜひ使って。あと今日の夜空いてる？】

目【今日は２０時まで仕事だから、２２時かなら】

２２時の文字にちょっと遅いなと思いつつ明日休みだし、
さよならした後カラオケでもネカフェでも行けばいいか。

【じゃ、○○公園に２２時で】

目【何で公園なの？笑。別に良いけど】

【良いじゃないですか、よろしくね】

そう送りスタンプで会話を終わらす。
今日の仕事更に頑張れてしまう気がした。