思い出 ページ9
幼い頃。
私は一時期絵を描くことを禁止されたことがあった。
母が、禁止したのだ。
スケッチブック、クレヨン、色鉛筆などの絵を描くことに必要な道具は全て取り上げられた。
幼いのに好きなことをやらせてもらえない。
私はつらかった。
毎日のように泣いた。
絵を描きたい、絵を描きたいとただただ泣き叫んだ。
そんなある日。
普段、私に見向きもしなかった姉が私に近寄った。
そして、あるモノを私に渡した。
____「落ちてた」
見ると、それは青色のクレヨンだった。
姉は私と目を合わせずに、去ってしまった。
次の日、私は姉に一枚の絵を渡した。
____『空だよ！！青い、青い空だよ！』
姉は驚いた顔をしたが、受け取ってくれた。
あの日から、私は絵をどんどんどんどん描くようになった。
姉の背中を知らぬ間に追いかけるようになった。
、心の奥にしまっていた思い出が、私の頭を巡る。
これだ。
私が絵に夢中になって描き始めたのは、これがあったからだ。
そうだ。
私は姉を恨むばかり、この思い出に蓋をしてしまっていたんだ。
けど、なぜ姉は私のことが嫌いだったはずなのに、私の絵を取っておいてくれたのだろう。
疑問に思ったが、私はとりあえず封筒を開いてみることにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パエリヤさん(プロフ) - おもちさん» そんなにお褒めの言葉を…嬉しいです😭夢主の将来はあえて軽めに書いて、読者様に好きなように想像してもらうようにしました！！流石おもちさんなら気付きますよねっ！他の作品もありがとうございます…！コメント本当に励みになります！ありがとうございます！ (7月23日 20時) (
レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - →夢主の将来なども考察できる所がたくさんあり、最後まで素敵なお話でした！素敵な作品をありがとうございます！他の作品も読ませて頂いています✨コメントもまたさせて頂きます〜笑 (7月23日 17時) (レス) id: ab9054d4d6 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 完結？おめでとうございます！✨本編の方ではお姉ちゃんちょっと嫌な感じの子なのかなーなんて思っていましたが、番外編でそれが一気に覆されましたw絵を燃やして天国のお姉ちゃんに届けるシーン、とっても感動しました😭✨→ (7月23日 17時) (レス) @page17 id: ab9054d4d6 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - やっっと更新しました！是非ご覧ください！！ずっと読んでくださりありがとうございます！！更新速度ホントにのろいのでマイペースに読んでいただけたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (6月4日 20時) (レス) @page10 id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 久しぶりに見に来ました！おもちです！お姉ちゃん、本当は良い子だったのかな？なんて思いながら読ませて頂きました笑続き楽しみです(*´艸`)最近凄く暑いので、ご無理なさらず頑張って下さい(๑•̀ㅂ•́)و✧ (5月25日 20時) (レス) @page9 id: fa8cbf625d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パエリヤさん | 作成日時：2023年4月1日 20時
