【名探偵コナン】わたしの光【安室透】 (ページ8)

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７話ページ8

その後席を案内され私達は腰を下ろした。

私は座ってみたかったソファー席へ。
園子は私の右隣に、そして蘭は園子の前に座っている。

注文をし終えると予想通りというか、園子が私を見ている。

「どう？安室さんは」

どうやら私に恋をさせたいらしい。
だが、あそこまでイケメンな人は私の中で観賞用という部類に入るからそれはない。

「どうって…カッコいいなとは思うけど」

ポーカーフェイスが仕事をしているのか、イケメン過ぎて冷静になっているのか。
だいぶ落ち着いた返事をしてしまった。

そんな私の表情筋の動かなさに園子は愕然としていた。
蘭はそんな園子の顔を見て苦笑いしている。

「それに…安室さんだっけ？年の差があるから無理よ」

私は園子に何か言われる前に、一応それっぽい理由をつけて納得させようとした。

「僕よく童顔って言われるんですけど、よく分かりましたね？」

いきなり聞こえた声に心臓が勢いよく跳ね上がる。
視線を向けるとそこには案の定安室さんが。

二人ともこういうのには慣れているらしく平然としていた。

流石常連なだけある

そんな風に思いながら私は心臓を落ち着かせ、年齢を予測するために顔を見る。

安室さんは蘭の側に立っており、注文していた飲み物をテーブルへ置いている。
そのため、顔が正面から見えた。

大学生くらいに見えるけど、童顔と言っていたから少し上かな？

そういう予測をしながらも、最初の印象で答えようと決めた時には飲み物を全て置き終えていた。

「正確な年齢は分かりませんが、23歳とかですよね？」

私に視線を向けた安室さんの笑顔が少し強張る。
しかしそれには気付かず、私は言葉を続けた。

「7歳差もありますから、年の差的に無理なのは分かっています」

モテるであろう安室さんにはこのような言い方のほうが楽だろうなと思い発した言葉。

だが本人の顔を見てみるとどうやら違うらしい。

私は全く分からず安室さんを見つめ首を傾げた。