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温かいココアを少しだけ 口に含むと、
その温もりに、さっきひっこんだ涙が
また頬に線を描いくように蔦りはじめる。
片付けさせてしまったみんなが戻ってくるまで、
だてさんは1回も俺を責めなかった。
言いたいことだって、沢山あるはずのに。
これに関することはなんにも聞かずに、
“ ココア、おいしい？ ”
“ 寒くない？ ”
ずっと俺の左腕を撫でてくれた。
気づけば、照とふっかが俺の前に、
だてさんと阿部は俺の両隣に座っていて、
だてさんが用意してくれたであろう、
全員分の飲み物も出されていた。
岩「で？ … なに、あれ。」
普段は優しいメンバーが、
今までにないほど キレている。
それだけは確実にわかった。
佐「ごめんなさい、」
阿「ごめんなさいじゃないよね、
あれは何かってきいてんの。
どういうこと？」
佐「撮影中に、あんなことをして、
ほんとうに すみませんでした。」
ぎゅっと手のひらを握って、俯く。
はぁ、とため息をついたふっかが
深「いつから？なんで？何回目？」
時計を見ると、
もう日付はとうに変わっていて。
みんなの睡眠時間を
俺が削ってしまっているのは
馬鹿な俺にでもわかる。
これ以上迷惑はかけられない。
なるべくはやく尋問を切り上げて、
この雰囲気を終わらせるのが
きっと今の俺の使命。
佐「はじめて、です。」
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みるく(プロフ) - 一気見させていただきました。とてもとても心に残りました。繊細な文章でとても苦しく…。また次回作も楽しみにしています。 (2021年3月5日 18時) (
レス) id: 9c51ec73fc (このIDを非表示/違反報告)
真奈美(プロフ) - いい作品を書いてくださりありがとうございました。次回作も待ってます。 (2021年3月5日 13時) (レス) id: 0334695bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昴 | 作成日時：2021年2月28日 23時
