8話 ページ10
その瞬間、お腹に強烈な痛みが走った。
あまりの速さに理解できなかったが殴られた、それだけはわかったことだった。
「かはっ」
鳩尾を殴られうまく呼吸が出来ない。
すると次は顔面に鋭いパンチが飛んできた。
なすすべないまま私はそのまま倒れる
ツー、何かが垂れる音がした。
手で拭うとそこには血がべっとりとついていた。
「楽しませてくれよ、片割れちゃん」
彼らのその言葉を最後に私の意識は途切れた
「うっ・・・」
あれから何時間意識を失っていたのだろうか。
痛い、体のあらゆる場所が悲鳴を上げている。
フラフラな状態で立ち上がり壁に手をつく。
私の制服は血まみれだった。
きっと意識が途切れたあの後も暴行を続けられていたのだろう。
体を動かすたび、激痛が走る。
そうだ、リリサは!!辺りを見回したがそれらしきワゴン車は止まっていない。
連れ去られたと考えるのが妥当だ。
悔しい、守ると決めたはずなのに。
結局力の差で負けてしまうのだ。
負傷した足を引き摺りながら神社への道を歩く。
もしかしたらマイキー達がいるかもしれない。
この状況、何とかできるのはマイキー達しかいない。
頼るのは癪に障るがこの際もうどうでもいい。
リリサを助けてくれるならばそれでいいのだ。
神社に着くと、沢山のバイクが停まっていた。
よかった、今日は集会の日のようだ。
私はよろけながら階段を上がっていく
そこに見えたのは見慣れた黒い特服を着た東卍のメンバー達。
「マイキー!!」
私は大声を出した。
その声にメンバー全員がこちらを振り向く。
ずるずると足を引き摺りながらマイキーのいるところへ向かう
「どうした、ありさちゃん、そんな怪我して!」
ドラケンが私に心配の声をかける。
「私のことはいいの、リリサが、リリサが・・・攫われた。芭流覇羅に。」
飛びそうな意識の中、伝えなければならないことを端的に伝える。
「・・・お願い、助けて」
いつの間にか私の頬には涙が伝っていた。
その零れ落ちる涙をマイキーが拭う。
「10月31日、ちょうど抗争がある。一虎はその日に必ずリリサを連れてくるはずだ、だから安心しろ。俺達が必ず連れ戻してきてやるから」
「・・・良かった」
緊張の糸が緩んだのか私はそのまま前に倒れそうになる
それを支えてくれたのは三ツ谷だった。
「よく頑張ったな。ここからは俺達に任せとけ」
私はその言葉を聞いた瞬間また意識が飛ぶのを感じた。
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作者名:なんじゃもんじゃ | 作成日時:2025年12月4日 0時


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