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24話 ページ26

「なんかちゃんと喋ったの久しぶりですね」
「そうだね」

三途はマイキーの紹介で知り合った。その時に顔を合わせて挨拶をしたくらいだ。

「もうちょっと寄らないと濡れますよ」
「大丈夫、ってわっ!」

三途に肩を引かれ距離が一層縮まる。
三途の髪からはトリートメントのいい匂いがした。

「俺、ずっとありささんと話してみたかったんですよ」
「そうなの?」
「マイキーがあれほど気に入るなんて珍しいですから」
「気に入ってるって言うか新しいオモチャ見つけた!みたいな感じでしょ。どうせすぐ飽きるよ」


三途の発言に驚きながらも会話を続ける。

「梅昆布茶」
「・・・え?」
「好きなもの、梅昆布茶ですよね?」
「よく分かったね。何で知ってるの?」
「マイキーから全部聞きました」

マイキーめ。いらんことを沢山話しやがって。
私の個人情報が筒抜けじゃないか。


「なーんて、今のは全部嘘です。俺が自分で集めた情報です」
「は?」
「何でも知ってますよ、あなたのことなら」
「・・・何で?」
「何でだと思います?」

いきなり意味のわからないことを問われ戸惑う。
あたふたしていると三途がぷっと吹き出した。

「今はまだ分からなくていいですよ。今はまだ、ね」

彼は私の髪をひとすくいするとそこに口付けをした。
思わずポカーンとする。


「マヌケな顔ですね」

彼はフフッと笑った。
そうこうしてるうちに家に辿り着き私は無事家へと送り届けられた。


「何だったんだろ、ほんと」


小さくなっていく三途の背中を見つめながらそう呟いた。


家に帰ると着信が入っていることに気付いた。
相手は花垣。もしかすると現代(みらい)の話についてなのかもしれない。私はすぐ折り返した。

「もしもし、ありさだけど」
「ありさちゃん!よかった!いきなり現代(みらい)で連絡が取れなくなって心配してたんだ!」
「そのことなんだけどいや、何でもない。ちょっと携帯の調子が悪かったみたい」


私は拉致されたことについて話そうとしたが寸前でやめた。
もしこれで花垣を巻き込んでしまったら?それで命を落としてしまったら?そう考えると私は話すことができなかった。

そしてマイキーが死んだことを告げられた。


「マイキーくん、最期ありさちゃんに会いたいって言ってたんだ。ありさちゃんがタイムリープ出来るようになったのも何かマイキーくん達を救う方法があるからかもしれない。だから今一度協力してほしい」

私は首を縦に振った。

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作者名:なんじゃもんじゃ | 作成日時:2025年12月4日 0時

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