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14話 ページ16

逃げろ、そう何度も強く言われた為私はチケット片手に荷物を持っていた。
自宅兼神社になっている我が家を見返す。
もう当分はここには帰ってこれない。
そう思うと涙が頬を滴り落ちた。

「泣いてるの?」

いきなり後ろから声をかけられ思わず肩をびくりと揺らす。聞き覚えのある声。誰よりも知ってるこの声。
そこにはリリサが立っていた。

「お姉ちゃん、久しぶりだね」

「リ、リサ」

「やだぁ、そんなビビらないでよ。ただ会いに来ただけじゃん。そんなおっきな荷物持ってどうしたの?あ、もしかしてお出かけするところだった?」

まずい、この神社付近は人通りが少ない。
少しずつ距離を縮めてくるリリサに危機感を覚えた。

「リリサ。何で皆殺したの?何で東京卍會なんかにいるの?」

「ん?マイキーが私に居場所をくれたから。殺したのだってただ嫌いだったから。それだけだよ」

「何でそんな!私はずっとリリサの味方でー・・・」

「私の味方?ふざけないでよ、私の気持ちも知らないくせに!ずっとずっと嫌いだった!お姉ちゃんなんて死ねばいいのにって思ってた!」

リリサは私に向かって銃を構える。
私はたじろいだ、だが逃げる場所など最早無い。

「ばいばい、お姉ちゃん」

ドンっと鈍い音がして私は一瞬の痛みと共に意識を失った。

ーーー


「武蔵、大丈夫か?」
「え?」
「さっきからぼーっとしてるけど」

気付けば、そこは夕暮れの誰もいない教室。
いるのは私と三ツ谷だけだった。
確かあの時リリサに銃で撃たれて死んでー・・
私、あの未来から戻ってきたの?

ずっとずっと嫌いだった。死ねばいいって思ってた、
その言葉が頭にこびりついて離れない

「それでクリスマスの予定なんだけどー・・・」
「ごめん、今はそんな気になれない」

私は鞄を持ち、教室を出て走り出した。
私、何にも分かってなかったんだ、リリサのこと。
分かったふりしてお姉ちゃんぶって。
最低な姉だ。
消えてしまいたい、そう強く願った。


どれだけ走っただろうか、私は無我夢中に走りすぎたせいでここがどこだか分からなくなっていた。
実質、迷子。15歳にもなって恥ずかしいばかりである。
家、帰りたく無いないな。リリサもいるし。
リリサはいつから私のこと嫌いになったんだろうー・・・
心のモヤモヤは止まらない

角に差し掛かった時、誰かとぶつかった

「すいません」
「こちらこそー・・・ってありさ!?」
「あ、柚葉」

ぶつかった相手は柚葉だった。

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作者名:なんじゃもんじゃ | 作成日時:2025年12月4日 0時

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