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あなたside
なんで？
その言葉を最後に目の前の優しき道化師は
涙を流していた。
僕だって初めから気づいていた訳じゃない。
でも人よりも観察能力は優れている。
カラオケであんくさんが歌い終わった時の表情。
彼の目が揺れた。
普段クシャッと笑うため、目を見ることは少ないのだがその時はっきり見えた。
僕と同じ目をしてる。
たまに本当にこれでいいのか。
そう思う時がある。そんな時僕はいつも鏡を見る。
大丈夫、僕は僕だから。
そう安心させるためだ。
その時の鏡に移る自分の目。
迷いの色をしている目。
もしかしてこの人も僕と同じなのかな。
なんて、思い始めていた。
「難しいですよね、どれが本当の自分なのかなんて。子供の時は分かってたはずなのに。
大人になって環境が変わるにつれて
分からなくなっていくんです。」
u「……………っ」
「でも、あんくさん。
僕と貴方の違い、これは明確なんですよ？」
u「…ちが、い？……そりゃそうだよ。
だって君は偽ってない。苦しそうじゃない」
「あんくさんは、周りにあわせて自分を見失った。僕は周りを見たくなくて見失った。
僕は弱虫ですから、合わせることすら出来ずに愛想も振りまけず、一人孤立してました。
素直じゃなくてワガママなんです。」
そらるさんやluzさんに怖いと言われた笑顔を
頑張ってよく見せようとしてみる。
「もし、あんくさんが今のままでこの先生きていくなら止めません。
でも本当に辛くなったら僕の前だけは
楽なあなたでいてください。」
そう言うと、黙って涙を流していたあんくさんが僕の肩を掴んだ。
u「やっぱり、Aくんはかっけぇよ…
俺、本当は迷ってたんだ。
今のままでもいいのかなって。
でも、俺はやっぱり臆病だからこのキャラを
演じきる。だからたまにはこうやって
俺の話とか聞いてくれよ…」
「もちろんです。僕たち友達じゃないですか」
u「おぉ、そーだな！！」
ニカッと笑った彼は眩しいほどの素敵な笑顔だった。
＊
あんくくんの家にお泊まりして、
呼びタメを強要され次の日の夕方になりました。
一緒にホストクラブまで出勤中。
u「そう言えば今日からだったよな？
そらるさんのサポート。」
「そうだよ、大丈夫かな。」
u「そらるさん、わりと早いペースで飲んじゃう時あるから頑張れよ」
「ひぇ、頑張る。」
さて、今日も頑張るか。
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ふぅふ - まだ待ってます！ (2020年7月7日 22時) (
レス) id: 127a4c8c12 (このIDを非表示/違反報告)
みけくん - 更新まだかなー(ﾁﾗｯﾁﾗｯ (2020年3月30日 16時) (レス) id: 2fb229e0ec (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - ちあきさん» 長らくお待たせしてすみません！！更新頻度頑張ってあげます！！ (2019年8月13日 22時) (レス) id: 127af20c25 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - ｓｒｒさんの酔った感じ…とても好きです！続きがとても気になります！頑張ってください！更新待っています。 (2019年8月1日 0時) (レス) id: 9f430068fe (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2019年2月25日 19時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空ノ水雲 | 作成日時：2018年8月30日 19時
