シリアスさん入ります ページ31
「あっれ〜、何してんの轟く〜ん」
これは自論だが、空気は読むものではなくぶち壊すものだ。
シリアスな轟くんの雰囲気にあんな感じで割り込みました。実況は私こと私がお送りします。
校舎裏の森みたいなとこでひとりでいた轟くんは、私をぎろ、と鋭い目付きで睨む。
おお、怖い怖い。私は目を細めた。
「…何しに来たんですか」
「君とお話したいなあ〜、と思って。ね、飲み物あげるから」
私は缶飲料を両手に持った。片方はりんごジュースで片方は珈琲。轟くんは「…どっちでもいいです」と言ったのでりんごジュースをあげた。
え？そこ珈琲じゃないのかって？私果汁100%あんま好きじゃないんだよ。間違えて買ったんだよ。轟くんがああ言ってくれて何よりだよ。
私は轟くんがちょっと空けてくれたスペースにストンと座って、缶のプルトップに指をかけた。
「君お父さんのこと大ッ嫌いなんだね」
カシュ。スチールの擦れる軽い音がして珈琲が開く。私はプルトップを向こうに押し倒して、飲み口に口をつけた。
予想外に甘い。よく見るとカフェオレだった。微糖を買えばよかった。
「聞いてたんですか」
「聞こえた。私耳がいいんだよ。
というか、今日は警備のために特別「良くしてる」から全部聞こえるっていうか」
「…何とも、思わないんですか」
そう言われて思い返す。「個性婚」、それによって「つくった仔」だとエンデヴァーは言っていた。それを受けて彼は、「お前の力はつかわない」と。
私はうーん、と考えるふりをしてから、「うん」と頷いた。
「お母さん五体満足？ちゃんと話せる？意識もしっかりしてて、ちゃんと生きてる？」
「？…はい」
「じゃあよかった」
私は笑った。
轟くんは訝しげに顔を顰める。
「あ、気分害したならごめん。いつも一言足りないか余計だって言われるんだ。
君はお父さんが憎くて嫌いでも、大事なお母さんが無事だからよかったねって言いたかった。
それにさ、君の家のことは君がどうにかするものだし。何とも思わないよ。
私がどうこうしてやれる問題じゃないからねえ」
「あんたも、…先輩も、なんかあるんですか、家庭のそういう、」
「ううん。私には家庭も家族もないからね」
轟くんが目を見開いた。一瞥をくれてやってから珈琲を飲む。
甘苦い味に顔を顰めて、思い出す。
そうだ、そういえば私は珈琲も嫌いなんだったっけ。
いい加減フラグ立てたかったなどと供述しており→←ネタ切れが迫ってきている
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うぃ - 事務所が銀○wwヒロアカと銀魂だいすこなので嬉し！ (2023年1月13日 23時) (
レス) id: e2761ceb74 (このIDを非表示/違反報告)
naitomeakun(プロフ) - やっぱりSansは最強か (2022年10月10日 14時) (レス) id: d3eefea6fe (このIDを非表示/違反報告)
らみ(プロフ) - 個人的に体育祭の小鳥ちゃん達！がいっぱいちゅき (2022年1月9日 22時) (レス) @page27 id: 9f46023976 (このIDを非表示/違反報告)
音香 - 言葉選びのセンスよすぎますって……爆笑こえて大草原不可避こえて雄英不可避（？） (2021年8月26日 20時) (レス) id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
腐った鬼(プロフ) - 繰り返し何度も読むくらい好きです！ (2021年3月6日 17時) (レス) id: ddcd1c8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
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