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かわえかわえ… ページ16

相澤ちゃんがバキバキにされた。比喩ではなく。


まあ燕青ちゃんノーダメだしいいんだけどさ(よくない)



「死柄木弔」



背後に黒いもやもやが出てきた。


なんやこいつ。



「黒霧、13号はやったのか」



あれまー、13号さんまでやられてんだ。こいつぁヤベーな。


今からでも燕青ちゃん職員室に走らすか…?(遅い)



「行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒がおりまして…1名逃げられました」



あっ、逃げたんだ。すっごい闘志(?)


弔くんはそれを聞いて「は?」とひっくい声を出した。そして首をガリガリ掻きだしたので慌てて止める。辞めなさい!傷できちゃうでしょ!



「…黒霧、お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ。さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。
ゲームオーバーだ、あーあ…今回はゲームオーバーだ。

帰ろっか」



弔くんはもう一度私に擦り寄った後、名残惜しそうにその手を離した。


あっ、連れて帰ろうとはしないのね。驚いていると、「ちゃんと部屋とか用意してから迎えに来る」とのことで。なんてつつましい…つつましみ…非の打ち所がないかわいさだ…



「…そうだ、帰る前に」



おもむろに弔くんが言った。



「平和の象徴としての矜持を少しでも」



弔くんが見ているのは水難ゾーンの方角、川。


その中にいる、後輩達を見ている。


弔くんは素早くそこに移動して、梅雨ちゃんの顔に手を伸ばした。


そこで思い出す。砕けた私の手のひらの表皮____



「へし折って帰ろう!」



「駄目だよ弔くん、おいたが過ぎる」



その手が彼女の顔に触れることは無かった。


私の左手が掌の仮面ごと彼の目を覆い、右手が伸ばされた手と梅雨ちゃんの顔の隙間に滑り込んだからだ。



「____北斎」

「あいよ。遅くなって悪いねえ、ますたあ殿」

「あれの相手頼むわ」



少女の見た目をした北斎はからから笑って「あいよ」と言ったあと、脳無に向かっていった。


相澤ちゃんの生存は一応確保されただろう。そこら辺はやっておかないと。担任だし。



「ごめんね弔くん、相澤ちゃんから命令されてんだ。

『生徒には怪我させるなよ』___ってね」



私は薄く微笑んだ。

ありがてえ…ありがてえ…→←しゃっくりは出てない



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うぃ - 事務所が銀○wwヒロアカと銀魂だいすこなので嬉し! (2023年1月13日 23時) (レス) id: e2761ceb74 (このIDを非表示/違反報告)
naitomeakun(プロフ) - やっぱりSansは最強か (2022年10月10日 14時) (レス) id: d3eefea6fe (このIDを非表示/違反報告)
らみ(プロフ) - 個人的に体育祭の小鳥ちゃん達!がいっぱいちゅき (2022年1月9日 22時) (レス) @page27 id: 9f46023976 (このIDを非表示/違反報告)
音香 - 言葉選びのセンスよすぎますって……爆笑こえて大草原不可避こえて雄英不可避(?) (2021年8月26日 20時) (レス) id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
腐った鬼(プロフ) - 繰り返し何度も読むくらい好きです! (2021年3月6日 17時) (レス) id: ddcd1c8cd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱるさん | 作者ホームページ:なしv  
作成日時:2018年2月3日 17時

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