暇は人生最大の敵だと思ってる ページ28
暇すぎて始めたトランプが５周目を迎えた頃。漸くゴン達が合格してきた。私は2人に断ってそちらに走る。
「みんな！良かった、来なかったらどうしようかと思ったよ」
「俺らはそんなにヤワじゃねーよ、バーカ」
「Aこそ、合格してたんだね！よかった！」
ツンデレキルアと大天使ゴンのダブルパンチをくらった私は崩れ落ちかけて留まった。危ない危ない。また変な心配をさせてしまうところだった。
もう…さあ…みんな天使すぎてさあ…私そろそろ命日迎えるレベルで幸せ…
「しかし…気のせいでなければ、先程ヒソカといたように見えたが」
幸せは束の間だった。クラピカの鋭い突っ込みに変な声が出そうになる。
「えっと、い、ギタラクルさんって人とクリアしたんだけど、その時出てきたらヒソカしかいなくて…暇だったから遊んでた、というか」
あぶねえイルミって言いそうになった。針人間は勘弁だ。
しかしそこではなく「遊んでた」というワードにみんなは目敏く反応した。特にゴン。今もありえない、みたいな剣幕で詰め寄ってくる。可愛いからいいとして。
「遊んでた！？ヒソカと！？」
「不可抗力というか…あまりにも暇で…それに皆遅かったし」
若干拗ねた様相を呈して最後の言葉を吐いてやれば、今までお説教のスタンスをとっていたみんなはうぐ、と言葉に詰まる。美少女で良かったと心底思った。
いや、お説教されたらされたでご褒美に等しいのだけれど。
「それはっ…確かに…私達にも否はあるが…」
「…ふふ、ううん、ごめん、冗談だよ。みんな無事に合格してよかった」
「なっ、からかいやがったな！」
レオリオが頭をぐしゃぐしゃ掻き回してきたので、笑いながら「やめてよ」と言った。
途中からキルアやゴンも参戦してきたので私の頭はぐしゃぐしゃになってしまったけれど、ちゃんとクラピカが綺麗にしてくれたし、何より、このくだらない時間がどうにも楽しくて。
ずっとこの時間が、なんて、不毛な考えがふと頭に浮かんで振り払った。
そんな夢物語が叶う訳なんてないのだ。＿＿＿私が強くならなくちゃ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃこ(プロフ) - 私の心境をしっかり代弁してくれる最高の夢主ですありがとうございます！！クラピカは天使ですね(吐血)更新楽しみに待ってます！ (2017年10月11日 17時) (
レス) id: 96f522b5ba (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 神崎舞さん» あー、本当ですね…！うっかりでした、ご指摘ありがとうございます！修正しておきました！ (2017年9月24日 11時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 『第七試合長くないかな』の話で、最後のキルアのセリフの主人公の名前固定になってませんか？ (2017年9月24日 10時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - ふわさん» 一日一回更新するように心がけております！よじ試験無事終わりました！キルアももうちょい出張らせますね！ありがとうございますがんばります！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 更新多いから嬉しいです！よじ試験終わりますね！（よじ試験だったっけ）お疲れ様です！キルア（ショタ）にすごく癒されたいです･･･。がんばってください！これからも応援しています！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: 79dd4d3ff6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
