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フラグ建築士は首を出せ ページ15

イルミは暫く私の目をじっと見ていた。やだそんなに見つめられたら照れちゃうじゃない、なんて言える空気ではないので、私も黙って見つめ返していたのだが。


しかし本当に綺麗な顔だ。


しみじみまじまじと見回す。真珠の肌に大きなオニキスの瞳。頬の色こそ白いけれど唇はほんのり赤い。睫毛は張りがあって長いし、眉の形も整っていて、殆ど人形みたいだった。


満場一致で可愛い。結婚しよ。


そろそろ手が出そうになってきたところで、痺れを切らしたらしいイルミが口を開いた。



「俺の名前聞かないの?」



突然のデレだった。


私は5万回くらい爆散した。顔を手で覆って仰け反りそうになったが頑張って堪えた。


どうした君そんなキャラだったか?もっと…こう…「キル以外の人類全員ハウスダストに等しい」みたいな人じゃなかった?


内心吐血を繰り返しながら「じゃあ、聞いてもいい?」と、至極冷静に努めて訊いた。


イルミは何となく満足げに首を傾けながら、返事をするように二、三度瞬きをした。



「イルミ=ゾルディック。俺の名前。知ってる?」



知ってますとも!!


とは、無論言わない。この世界ではまだ触れたことのない名前だ。自分の首を絞めるような真似は成る可く慎まなければ。



「知らない」

「あれ、おかしいな。ゾルディック家って言ったら割と有名なんだけど」

「そういうの疎くて。何かの名門?」

「暗殺」



私は「ふうん」と鼻で返事した。キルアを真似たわけじゃないけれど。でも知ってるし驚くことでもなかった。変に驚く演技なんかするのもどうかと思うし。


けれどイルミには予想外だったらしく、目を瞬かせて「驚かないんだ」と言ってきた。どっちかっていうと君の態度に驚いている。



「そりゃ、色んな人がいるからね。
それより君に連れてこられた理由が知りたいな」


「ああ…「キルにベタベタ引っ付くな」って言いたかったんだけど」



「けど」?私は首を傾げた。


それさえ無ければ予想通り。最悪針人間にされるかと思ったのだが。


今度は私が(顔に出ずとも)驚かされてしまった。なんせ予想外だった。



「なんかどうでも良くなった」

「ホアッ…???」

「なんでだと思う?」



分かんないんだよね、と首を傾げるイルミ。可愛いけどそれなんてフラグ?



「わ、私もわかんないなあ!とりあえず二次会場いこイルミ!」

「ん」



無駄に素直なイルミを伴い、私は二次会場へ向かった。


誰かフラグへし折ってくれ。

デッド・オア・クッキング→←自分の欲には忠実でいたいよね



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にゃこ(プロフ) - 私の心境をしっかり代弁してくれる最高の夢主ですありがとうございます!!クラピカは天使ですね(吐血)更新楽しみに待ってます! (2017年10月11日 17時) (レス) id: 96f522b5ba (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 神崎舞さん» あー、本当ですね…!うっかりでした、ご指摘ありがとうございます!修正しておきました! (2017年9月24日 11時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 『第七試合長くないかな』の話で、最後のキルアのセリフの主人公の名前固定になってませんか? (2017年9月24日 10時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - ふわさん» 一日一回更新するように心がけております!よじ試験無事終わりました!キルアももうちょい出張らせますね!ありがとうございますがんばります! (2017年9月22日 23時) (レス) id: d90f3d4a31 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 更新多いから嬉しいです!よじ試験終わりますね!(よじ試験だったっけ)お疲れ様です!キルア(ショタ)にすごく癒されたいです・・・。がんばってください!これからも応援しています! (2017年9月22日 23時) (レス) id: 79dd4d3ff6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いち太郎 | 作者ホームページ:なしv  
作成日時:2017年9月10日 17時

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