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113話 ページ43

次の瞬間変異が訪れた。

「っ…ああああああああっっ!?」

思わず大声で絶叫してしまう。

中「Aさん!?」

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!

焼けた何かがドロリと体の中に入ってくる感触があった。
一体私の身体になにが起こっているのだろう。
全身が内側から溶かされるように熱いのだ。
これまで感じたことのない痛みの感覚に私は只悲鳴をあげるしかなかった。

今にも意識を失ってもおかしくないはずなのに体が熱くて気を失うことすら許されない。
そんな最悪な状態である。

「うぎぐぐ…!」

狂気の沙汰じゃない。

「ふううっ…はああっ…!」

ばくばくとなり続ける胸を押さえながら私はどうにか呼吸を整える。

「はあ、はあ…。」

呼吸を整えながら天を仰いでいた。
中也が焦って私の元に駆けつけるが私は痛みの余り何も出来ない。

中「手前!Aさんに何をした!?」

中也は八咫神成に向かって吠える。
八咫神成は嫌らしく口を歪ませ高笑いをした。

八「ちょいと道具を使っただけさ。ソイツがこの状況を打開したい、ここから逃げ出したいと考える程…望みが大きければ大きい程体中に電撃を流す道具…無理にはずそうとすれば体が弾け飛ぶよ?」

まあ、外すにも何処に付けたか見つけることは出来ないだろうけど、と悉く希望をなくしていく。

中「なっ!?」

成す術の無い現状に中也は歯を食い縛る。

八「この道具に思い当たる節があるんじゃないか?なあ、A?」

勿論その道具の存在を知っている。
実際に自分で体験することになるなんて思ってもいなかったけど。
だとすると信じたくないがやはり八咫神成は兄なのか?
喘ぎながら薄目で見返すと

八「まさかと思うけど知恵を絞れば何とかなるとか思ってやしないよな?」

見透かされた私は息を飲んだ。

八「無駄だよ?例えこの状況を打開できたとして、果たして以前と同じように暮らしていけるかな…?」

どういうことだ?
何を言っているんだ?

八「さ、もうそろそろいいだろう?大人しく着いてきてもらおうか?従わないというなら…犠牲者は増える一方だよ?」

痺れを切らしたのか私を掴もうと手を伸ばしてきた。

中「勝手に話を進めてんじゃねぇよ。」

中也が私を庇うように前に立ちはだかった。
逃げろと言いたいが声も涸れるほど叫んでしまったのでヒューヒューと掠れた空気の音しか出ない。

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甘栗(プロフ) - ウナさん» どんどん中也さんの活躍増やしていこうと思ってます!ドキドキしてもらえるように頑張ります! (2019年4月4日 19時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - うわあ、もうかっこよすぎです、中也!!やばいですよもう!凄いです! (2019年4月4日 18時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - チョコ味の白兎さん» 確かに口調が敦君みたいですね(笑)色々な関係が動く予定なので楽しみしててください! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 雪宮暦さん» カッコいい中也を目指してるのでそう言って貰えて嬉しいです! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味の白兎 - 最後のセリフが敦くんっぽい!ここからの展開が楽しみ! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月28日 16時

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