110話 ページ40
姐さんには邪魔がなければ最高でしたよと言って席に座る。
まだ聞き足りなそうな姐さんだが首領が来た為話は打ち切られた。
森「忙しい中集まってくれて感謝するよ。早速だが本題に入ろうか。」
脅迫状と共に送られてきた構成員の死体。
常識では出来る筈の無い殺され方だ。
体の一部は何かによって貫通されていて、ぽっかりと穴が開いている。また、足の一部はねじられたようにぐちゃぐちゃになっていた。
映像を洗いざらい調べて見つかったのが
森「八咫神成、彼が今回の手紙を送りつけてきた元凶と見ていい。」
車の中で写真を見たが人を殺すようには見えないなよなよとした男だった。
年代は二十代後半から三十代前半。
清潔感のある黒い短髪に色素の薄めな瞳。どう見ても表の人間だ。
森「残念ながら構成員がやられた手口がわからなくてね。」
映像が何故か殺される瞬間だけ画面が赤くなって映っていないそうだ。
森「探偵社にも同じ手口で狙われたそうでね。」
そちらで襲われたのは依頼に来た一般人だそうだ。
うちと探偵社が狙いとなると目的はなんだ？
今後の方針について話が纏まったので最敬礼をし、その場を後にした。
会議が終わって俺は構成員が殺された現場に直行した。
点滅する電灯が辺りをぼんやりと照らす。
周囲の数メートルは照らされているが光が弱いため十メートル以降は暗闇に包まれている。
見通しの悪い現場は仕事には好都合だろう。飛び散った血液が壁に不穏な模様を描いている。
証拠処か人の気配すら全く感じられなかった。
何かしら調査に役立つことがあるかと思い自ら現場に来たにもかかわらず、有力な情報は手に入らなかった。
此処に居ても無駄だと思い、引き返そうとすると金属のぶつかり合う音と聞き覚えのある女の人の叫び声が聞こえてきた。
俺は声の方向に向かって駆け出した。
するとそこには写真に映っていた八咫神成と防戦一方のAさんだった。
やろうと思えば反撃できるのにAさんは攻撃を受け流している。
服は所々裂けて血が滲み出ている。
血が頬や腕からつぅっと流れた。
それでもAさんは何かを叫びながら八咫神成を止めようとしている。
繰り出される目に見えない攻撃に八咫神成は何の異能力者なのか必死に考える。
Aさんが前に跳躍すると先程迄Aさんの居た場所は突然大きく抉れた。
一体コイツは何者なんだ？
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甘栗(プロフ) - ウナさん» どんどん中也さんの活躍増やしていこうと思ってます！ドキドキしてもらえるように頑張ります！ (2019年4月4日 19時) (
レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - うわあ、もうかっこよすぎです、中也！！やばいですよもう！凄いです！ (2019年4月4日 18時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - チョコ味の白兎さん» 確かに口調が敦君みたいですね(笑)色々な関係が動く予定なので楽しみしててください！ (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 雪宮暦さん» カッコいい中也を目指してるのでそう言って貰えて嬉しいです！ (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味の白兎 - 最後のセリフが敦くんっぽい！ここからの展開が楽しみ！ (2019年3月30日 17時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘栗 | 作成日時：2019年2月28日 16時
