83話 ページ12
国「太宰が…仕事をしている…だと…!?」
驚いてる国木田に敦は苦笑する。
目の前には電子機器を片手にバリバリと報告書を仕上げている太宰がいるのだ。
国「ところで敦、聞きたいのだが…」
敦は首をかしげた。
敦「どうしました?」
国木田は口をもごもごとさせながら決心したように言葉を発した。
国「あの太宰の姉なんだろう?どんな悪魔なのかと…」
悪魔って…;
普段が普段なのでフォローのしょうがない。
しかし先程の会話といい、お姉さんは優しそうで常識がありそうな人だと感じた。
思ったことをそのままに伝えると国木田さんはまだ訝しんでいた。
太「終わった!!!!」
ダカダカと打っていたタイピングの音が終わり椅子をぶっ飛ばして太宰が立ち上がる。
太宰の声に国木田さんは驚き説教が始まるがどこ吹く風だ。
やっぱりさっきのは幻覚だったのじゃないかと思っていると
「お疲れ様。まずは一息ってことで。」
ナ「お話をすると伺ったのでお茶と茶菓子を持ってきましたわ。」
太宰さんのお姉さんとナオミさんがお盆にお茶と茶菓子をのせてやって来た。
太「駄目だよ姉さん!私がやるからそこ座ってて!」
たいしたことじゃないから大丈夫だよ?と言うお姉さんからお盆を取り上げて率先してお茶を配り始めた。
太宰さんの別人ぶりに国木田さんはまた石化した。
ありがたくお茶を飲みながら皆が集まるのを待っていると国木田さんの石化が溶けた。
しかし手帳が逆さまだったり、手が震えるためにお茶をこぼす等と散々な事がおきていたが省略。
暫くして全員が集まったのでお姉さんが僕達の前に座って話を始めた。
「まずは自己紹介から始めさしてもらいますね。」
お姉さんは立ち上がって丁寧なお辞儀をした。
「私の名前は太宰A。治の姉です。以後、お見知りおきを。」
上品に笑うAさんはやはりどこか太宰さんの面影が見える。
丁重な挨拶に畏まっていると
乱「固い!普段通りに喋りなよ。」
お菓子を食べながらズバッと乱歩さんが切り込んだ。
乱歩さん一寸それはと国木田さんがやんわりと言うが
「ふふ、それではお言葉に甘えて。」
Aさんはにこにこと笑いながら乱歩さんの言うように砕けた口調になった。
凄い臨機応変な対応に感心してると
「まず今回の無差別障害事件の件なんだけど…」
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甘栗(プロフ) - ウナさん» どんどん中也さんの活躍増やしていこうと思ってます!ドキドキしてもらえるように頑張ります! (2019年4月4日 19時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - うわあ、もうかっこよすぎです、中也!!やばいですよもう!凄いです! (2019年4月4日 18時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - チョコ味の白兎さん» 確かに口調が敦君みたいですね(笑)色々な関係が動く予定なので楽しみしててください! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 雪宮暦さん» カッコいい中也を目指してるのでそう言って貰えて嬉しいです! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味の白兎 - 最後のセリフが敦くんっぽい!ここからの展開が楽しみ! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月28日 16時