捕まった��*シゲル※ ページ4
私の体に違和感を覚えると、うっすらと目を開けた。
まだ瞼は重く、頭の中から強制的に引き上げられたような感覚でお世辞にも目覚めが良いとはいえない。
瞬きをするうちに、輪郭がはっきりしていくとどうやらどこかの部屋の天井のようだ。体が沈んでいるのは、白いベッドに枕。包み込むような白いシーツの柔らかな感触が妙に肌へ突き刺さり、体の奥がムズムズする。
自分の様子をもっとよく見ようと上体を起こそう…とした。
｢何、これ？ 腕が動かない。どうして？｣
両腕が頭上に固定されていて、手首に布独特の感触が肌に馴染んでいるが、帯か何かで縛られているのだろう。ここまでくると、何故私に置かれた状況がおかしいのか。思考がぐるぐると回る。
｢何で、私こんな所に…｣
｢ようやくお目覚めかな、(名前)｣
困惑していると、青年が部屋へ入ってきた。私にとっては聞き覚えのある声。焦げ茶色の髪に、綺麗に整った顔立ち。オーキド研究所で研究者として働いており、人当たりが良い。マサラタウンに住み始めた頃からよく私に友好的に接してくれて仲良くなった記憶が鮮明に残っている。
その瞬間、私は思い出してしまった。そうだ、森を通り抜けようとしていた最中に変な薬を嗅がされて……。
まさか、あの時感じていた悪寒の正体は。
｢シゲル、君……どうして、こんなことしたの？｣
｢どうしてって、初めて会った時から君のことが大好きでたまらないからだよ。でも、(名前)は人見知りで親密な関係になることはない。君の知らない所で、色んな男に狙われるだろうね。そこで、僕は考えた｣
───僕の手で、ずっと(名前)を見ていたいってね。
私に対する想いを紡がれていく言葉の端々が怖い。首筋から冷や汗が流れていく。
そんな私の様子をお構い無しに、シゲル君はおもむろにベッドへ上がる。肌に生暖かい感覚が走るのは体を乗せられているからであって。抵抗しようにも、手に掴まれていて動けない。
｢あっ、んん……っ｣
とうとう、唇がおりていきそれを受け止めてしまう。気持ち悪くて嫌だと思っているのに、深くて柔らかいものを堪能してしまった自分がいる。
キスに気を取られている間に、白い指が私の体の中へ入っていく。するりと肌を滑る感触に体中が甘く痺れる。
｢(名前)、愛してる。離したくない｣
やっと唇を外したシゲル君は、頬をほんのり赤く染めながら囁く。
初めてのキスも体も奪われてしまったんだ。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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月城小春(プロフ) - これからも、応援よろしくお願いします。 (2023年1月15日 9時) (
レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
月城小春(プロフ) - この場から、お知らせ致します。私、八雲御影はログインして月城小春に改名しました。私の作品を楽しみにして下さった方へ占ツクの機能の知識が至らぬことで迷惑をかけてしまうかもしれませんが、それでも楽しめる作品を作る気持ちはあります。 (2023年1月15日 9時) (レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - ゲームでインターネット使って交換してたら色違いのディアンシーが2体来て...一体持て余してずっとボックスだわ...ほんとどうしよ。 (2022年8月23日 3時) (レス) id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
八雲御影 - 絢さん» 読了ありがとうございます！ゲームでもアニメでもルカリオカッコ良くて惚れますよね！「くわんぬ！」の鳴き声が可愛くて印象に残ってます（笑） (2022年8月15日 9時) (レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - ルカリオ...好き。私のパーティにもいる。すでにレベル100だけど。映画のルカリオもかっこよかったし... (2022年8月15日 8時) (レス) id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月城小春 | 作成日時：2022年3月21日 14時
