溶けた後に何を思う*リント※ ページ16
「リントさんって、よく海に行くんですか？」
「昔は、ラルトスとよく行ってたけど…今となっては行かないな」
白いベッドに腰掛け、相槌を打つリントさん。くしゃりと乱れたＹシャツには、昨日の絡み合いの名残りといえるものがありこれが夢ではないということを物語っている。
同時に、私の頬から耳にかけて熱くなっていく。それを見られたくなくて、急いで胸まで引き上げていたブランケットを頭までかぶり、何も見ていない体を装う。隠し通せるなんて思っていないが、私の中の何かを守りたいと変な意地だったのかもしれない。
「なぜ隠すんだい？ 起きた時は大丈夫だって言ってたのに」
「リントさんの馬鹿…美人なのが悪い。もう無理だよ」
自分でも聞こえるか聞こえないかの声で悪態をつくと、「美人！？」と言葉を拾い反芻する声が返ってきた。案の定、リントさんに聞こえたようだった。それが少し悔しくなって、ブランケットから出てこれなくなったが温かいから今の状態でも良いかな、と思い始めているけれど…。
「でも、一緒にいるのは嫌じゃないんだ」
ぽろりと、柄でもない一言が出た。ポケモンバトルや、重ね合う時も余裕そうで私の方がよくムスッと拗ねることが多い。
彼が何を考えているのか探りを入れたくなるのは勿論、上手く立ち回れる態度を引っ剥がしてやりたいが、それがいつしか彼への好意として表に現れる形に変わったのも事実で。
ポケモンバトルと言えばPWCSに参加して、ネギガナイトのトレーナーとバトルをしたと聞いた。リントさんとエルレイドのバトルは隙がなく、立ち回りも違和感がない。おとぎ話に出てくる騎士のように堂々としていて、格闘タイプの美学といったところか。
諦めてブランケットを捲り顔をのぞかせてみる。今の私の表情が変に思われるのを承知の上だった。
「やっと出てきたね…(名前)」
「だって、リントさんの顔が見たくなったから」
言い終わったその時、唇が優しく当たる音がした。最初は驚いたけれどふわふわとしてくすぐったくて柔らかい。
甘くて、気持ち良くて頭が真っ白になりそうだ。キスに夢中で気がつかなかったが、現に私の肌に指が入り込んでいる。朝っぱらだというのに、また始める気だろう。
「(名前)…今凄く可愛いこと言ってたの、分かっているかい？」
唇から離れるとリントさんは私の耳元で囁く。今までの言動と行動を振り返ると、何だか熱い告白になってしまい恥ずかしくて泣きそうだった。
夜中の熱い秘め事*インテレオン※→←大人になるという現象*コハル※
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月城小春(プロフ) - これからも、応援よろしくお願いします。 (2023年1月15日 9時) (
レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
月城小春(プロフ) - この場から、お知らせ致します。私、八雲御影はログインして月城小春に改名しました。私の作品を楽しみにして下さった方へ占ツクの機能の知識が至らぬことで迷惑をかけてしまうかもしれませんが、それでも楽しめる作品を作る気持ちはあります。 (2023年1月15日 9時) (レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - ゲームでインターネット使って交換してたら色違いのディアンシーが2体来て...一体持て余してずっとボックスだわ...ほんとどうしよ。 (2022年8月23日 3時) (レス) id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
八雲御影 - 絢さん» 読了ありがとうございます！ゲームでもアニメでもルカリオカッコ良くて惚れますよね！「くわんぬ！」の鳴き声が可愛くて印象に残ってます（笑） (2022年8月15日 9時) (レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - ルカリオ...好き。私のパーティにもいる。すでにレベル100だけど。映画のルカリオもかっこよかったし... (2022年8月15日 8時) (レス) id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月城小春 | 作成日時：2022年3月21日 14時
