守りたくて動く*ポチエナ ページ2
私、(名前)がポケモントレーナーになって日が浅い頃のこと。
｢グルルル…｣
｢ポチエナ、落ち着いて！ 私は大丈夫だよ。一旦、ここを離れよう、ねっ？｣
｢ガルゥッ！｣
新しく手持ちに加わったポチエナが、姿勢を低く唸り声を上げ威圧している。かみつきポケモンという部類なだけあって、様々な攻撃的なポケモンと負けず劣らずの獰猛さが垣間見えた気がした。
私が慌てて止めに入るも、聞き入れてもらえず。そして、目の前に転がっていた野生のポケモンは、ポチエナのただならぬ威圧感に怯み、尻尾を巻いて逃げていく。
｢何故、こうなっちゃったんだろ…｣
ため息混じりに呟いた声は風に流されて消えていった。
ポチエナとバトルで絆を深めようとさっそく草むらに入った時、恥ずかしいことに私は足元が不注意だった為に昼寝をしている野生のポケモンの尻尾を踏んづけてしまったのだ。
案の定、その野生のポケモンは怒り襲いかかってきたところでバトルに発展。昼寝の恨みからか、技の威力が恐ろしく高く苦戦を強いられた。手荒なことはしたくないが、極度の興奮状態のまま放っておくと他のポケモン達も危ない。
バトルを続けていくうちに、相手のバトルスタイルが読めてポチエナと息が合い互角に戦っている最中に事件が起きた。
ポチエナが相手の技をかわした直後、私は反応が遅れて頬にかすってしまった。生暖かいものが流れるのは、出血している証拠だ。
少しの間、ポチエナが後ろを振り返って向き直った後。たちまち、私の指示を無視し異常な敵意を燃やして何度も噛みつき、戦闘不能にさせてから今に至る。
｢今のはやり過ぎだよ！ 私が周りを見ていなかったのが悪いから…｣
｢グルゥ…｣
ふてくされたのか、納得いかないのか。
私に背を向け、一声鳴き声を発する。無視をしない辺り私のことが嫌いになった訳ではなさそうだけど…。
考え事をしながら、頬の傷にハンカチを当て止血する。微弱な電流が走ったような感覚で痛みが走るが、幸い傷口は深くない。大事に至らなくて良かった。今の自分の状態にほっとすると同時に、謎が解けたような気がした。
｢もしかして、これ以上私に怪我をして欲しくなかったの？｣
今までそっぽを向いていたポチエナが、目を見開き振り返る。耳の後ろから頬にかけてほんのり赤い。
｢私のこと、守りたくて動いたんだね｣
ポチエナの目線に合わせてしゃがみ、喉元を撫でてあげると私の疑問に応えるように、手にすり寄っていた。
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月城小春(プロフ) - これからも、応援よろしくお願いします。 (2023年1月15日 9時) (
レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
月城小春(プロフ) - この場から、お知らせ致します。私、八雲御影はログインして月城小春に改名しました。私の作品を楽しみにして下さった方へ占ツクの機能の知識が至らぬことで迷惑をかけてしまうかもしれませんが、それでも楽しめる作品を作る気持ちはあります。 (2023年1月15日 9時) (レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - ゲームでインターネット使って交換してたら色違いのディアンシーが2体来て...一体持て余してずっとボックスだわ...ほんとどうしよ。 (2022年8月23日 3時) (レス) id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
八雲御影 - 絢さん» 読了ありがとうございます！ゲームでもアニメでもルカリオカッコ良くて惚れますよね！「くわんぬ！」の鳴き声が可愛くて印象に残ってます（笑） (2022年8月15日 9時) (レス) id: 1aa0ff1246 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - ルカリオ...好き。私のパーティにもいる。すでにレベル100だけど。映画のルカリオもかっこよかったし... (2022年8月15日 8時) (レス) id: 2f872b552c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月城小春 | 作成日時：2022年3月21日 14時
