第壱話_孤独 ページ3
日常、というのはとても残酷だ。
一通り終わって仕舞えば、こちらの心境など関係ない。
時間は問答無用で時間が流れ出す。
色々な後処理や遺産の手続き等、やることに追われていた時はそれこそ頭の中もそのことでいっぱいで、ほかごとを考える暇だってなかった。
しかし、一度落ち着いて仕舞えば、余裕が出てきてしまう。
考える、余裕が。
満たされない空白と、自分以外誰もいない大きな家。
孤独を感じるには十分すぎた。
お母さん、お父さん。
確かに2人は仲良しだったけど、
2人でいなくなられるのは辛いです。
成人しているけれど、
世間は大人としてみるけれど、
この状況を独りで
乗り越えられる自信はありません。
助けを求めようにも親戚のいなかった私。
齢23で天涯孤独になってしまった。
色々なことを考えれば考えるほど、思考は暗い方向へと流れてしまう。
最近は夜中だというのに、私はフラフラと街中を歩き回るようになった。
まるで心の隙間を埋めるように。
何かをしていないと余計なことを考えてしまう。
したいこと、やりたいこと。
沢山あった筈なのにそんなものは日に日にどうでもよくなって。
1ヶ月を過ぎる頃には悪化し、食べることすら億劫になっていた。
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小崎相良(プロフ) - あららさん» コメントありがとうございます!私も芽衣ちゃん好きです!こちらこそ、これからも宜しくお願いします! (2019年6月30日 20時) (レス) id: bb37bfea9e (このIDを非表示/違反報告)
あらら - めちゃくちゃ面白いです!めいちゃん好きなんで話に出てきて嬉しいです!これからも更新を楽しみに待ってます! (2019年6月29日 23時) (レス) id: 3866ce7f97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小崎相良 | 作成日時:2019年6月15日 0時