ジン･トニック ページ35
･･･夜もふけ、解散となった。
「ミケ、この呑んだくれを頼むよ。」
「いいが、リヴァイと仲良くしすぎるなよ。」
「は？」
ミケがにやりと笑う。レオナは赤面しながらも言い返した。
「リヴァイの匂いがこびりついて起きてくるレオナが悪い。」
「セクハラだからね。それ。」
レオナはグラスなどをふき取ると、綺麗に並べていく。
「部屋に戻って一杯飲みたい。作ってくれるか？」
「うん。」
レオナはふと思いついたカクテル言葉から、すぐに作り始めた。
「名前は？」
「”雪国”っていうの。」
「めずらしいな。ありがとう。」
ミケは匂いを嗅ぐと、微笑んだ。
「アルマを頼んだよ。」
カクテル片手にアルマをおぶると部屋を出て行った。カクテル言葉は、「恋を占う」
アルマが鈍感であり、恋がなにかもわからない性分な以上、2人が恋人になることはないだろうが、ミケが気にしているのは事実であるが故の仲のよさなのである。
”「そういや、レオナはいっつもそれ呑んでるね。」”
「このお酒は･･･。」
最後の一口を飲み干す。このお酒の名前は「ジン･トニック」
「おいレオナ、部屋に戻るぞ。」
「えぇ。」
最後のグラスを静かにおくと、寝てしまったエルヴィンの隣をとおり、リヴァイはレオナにジャケットをかけた。
「ありがと。」
お酒を飲んだ後、寒がるのを見通してレオナにジャケットをかけたリヴァイ。満足そうに鼻を鳴らすと、レオナの手を取り足を進めた。
ジントニックの言葉は、「いつも希望を捨てない貴方へ」
初めて2人でBARに行った日、リヴァイがプレゼントしたお酒だったりする。
〜〜
執務室に戻ってきて、2人は酒によって重くなった体をソファに沈める。だが、2人はこれからまた酒を飲む。先ほどの飲みではだいたいナナバやアルマが、レオナに張り付いて「ガールズトーク」なるものをしているのでリヴァイとゆっくり喋る暇はない。なので、2人は部屋にある赤ワインを飲むのが幹部のみの後の楽しみだ。
リヴァイは酔っぱらっているようで、いつものように足を組むと、ワイングラスを拭いているレオナを強く抱き寄せた。
「酔っ払いー。」
リヴァイの香りがいっぱいに広がる腕の中で、レオナは幸せを感じながらもそういう。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
