なりきれなかった悪魔。 ページ25
いつだってそう。調査兵の犠牲者を選ぶのはレオナかエルヴィン。
現場判断において、レオナが指示を仰がれるのは事実で、その度に「最善策」を打ち出してきた。
目標のためならなんでもする。エルヴィンに教わってきた、調査兵の基本。
･･･という名の悪魔に成り替わる方法。
今回４人の命を時間稼ぎに使ったレオナは、逃れようのない悪魔。でもいつも自責の念に襲われる悪魔になりきれない、悪魔。
「あぁ。」
レオナは３人を絶望し、眺める。
「こいつを、殺す！！！」
エレンの声で我に返ったレオナは、エレンの巨人化に気づく。エレンのその怒りの咆哮が森中に響き渡った。巨人化している２人が戦っている以上、近づけず、先ほど攻撃を受けた４人の下へ向かった。
「エルド、グンタ･･･。」
エ「レオナ副兵長！先ほど兵長が血眼になって探してましたよ！」
グ「地下室のエレンのところに向かわれたって言ったら、一つ扉壊しながら飛んで行ってましたよ。」
レオナ「あら、ごめんなさいね。」
グ「･･･副兵長、愛されてるんですね。」
レオナ「みたいね。」
エ「２人の子供を見るまで、俺たち死ねませんよ。副兵長。」
「ぺトラ･･･。」
ペ「副兵長、お疲れ様です。冷えるでしょうから夜食にスープをお持ちしました。」
レオナ「ぺトラ･･･ありがとう。」
ペ「何かお手伝いできることありませんか？」
レオナ「折角なんだけど、今書類終わっちゃった。」
ぺ「レオナさん。」
レオナ「ん？」
ぺ「私、副兵長に憧れて調査兵になったんです。女性なのも意に返さず、強く、意思を持ってて。私、副兵長に推薦された時本当に嬉しかったんです！」
レオナ「そんな大したものじゃないよ。」
ぺ「いつか、副兵長と肩を並べたいです！」
「･･･オルオ。」
レオナ「何でそんな喋り方なの？オルオ。」
オ「だって。」
レオナ「だってなによ。」
オ「ぺトラはいつも兵長も見てます。」
レオナ「ふーん、好きなんだ？だからリヴァイを真似してるんだ。」
オ「別にそんなんじゃ！」
レオナ「照れなくていいから。」
オ「･･･絶対ぺトラを･･･。」
レオナ「応援してるよ。」
オ「副兵長･･･。」
「レオナ！！」
アルマの声がする。アルマ達がエレンの巨人化を聞きつけ、速度を上げたらしい。
「レオナ、大丈夫か！」
「私は･･･。でも。」
「お前らしくねぇぞ！援護しろ！」
レオナはアルマのその言葉にはっとした。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
