結果のわからぬ選択。 ページ17
後ろから迫る恐怖に、ぺトラ達も怯えながらリヴァイに指示を求めるのを止めた。
「いくよ。」
レオナは作戦のものを取り出して、トリガーを引いた。
ｷｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲﾝｯ
気持ち悪いような音が森に響き渡る。
「君達の仕事はなに？そのときの感情に身を任せて喚くこと？違うよね？エレンを命の限り守ることだよね？アルマ達はそのまま馬でかける。いいね？」
アルマが珍しく真面目に発言する。その瞬間周りが静まり、全員の顔が真剣に戻った。
「了解です！！」
ぺトラが答える。班員は複雑な顔をしながら前を向いて最高速度で馬を走らせた。･･･エレン以外は。
「また死んだ！」
後ろの増援が次々にやられていく。後ろから助けを求める声や自分の家族を叫ぶ声。痛がる声。レオナ達も耐えるのに胸がとてつもなく痛んだ。
「仲間を見殺しにして逃げろってことですか！何故やらないんです！説明しない意味もわからない！」
エレンが子供のように喚き散らす。
「ええそうよ！」
「それがわからねぇのはお前がまだヒヨッコだからだ！」
オルオとぺトラがエレンに言う。だが、エレンはひとつ思いつく。巨人になると言う選択肢だ。
ブレードをしまい、手に噛み付こうとすると、ぺトラはとめた。リヴァイはそのやりとりに言及した。
「エレン、お前は間違ってない。お前と俺たちの判断の差は経験地の差だ、気にするな。だがな、そんなもんはあてにするな。選べ。自分を信じるか。俺ら調査兵団組織を信じるか。
俺にはわからねぇ。ずっとそうだ。 自分の力を信じても、信頼に足る仲間の選択を信じても、結果は誰にもわからない。」
これはレオナがリヴァイに一番最初に教えた理論だ。またリヴァイは言葉を続けた。
「まぁ、せいぜい 後悔しねぇ方法を選べ。」
リヴァイはまた前に向き直ると、エレンは瞳を揺るがせ思いつめるような顔をした。
アルマはエレンの背中をポンと叩くと、全体的に落ち始めている自分らの速度をまた速めるように促した。
「最高速度でかけろっていっただろ！」
後ろに迫る巨大な影を気にしながらアルマは言う。
「エレン！･･･信じて。」
ぺトラはエレンを見据えてそういった。それはこの前のことがあったからだろう。ぺトラは自分たちを信じて欲しいのだ。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
