覚悟を決めるとき。 ページ11
壁外調査が一日前と近づいた今日。少し怖がる新兵へレオナは講義の終わりにある話をした。
「 ･･･私は10年もの付き合いがあった幼馴染が居た。
アルマとその子の3人でいつも居て、壁の外へ･･･夢をはせて訓練兵になった。
勿論私は調査兵になった。2人は私が行くならとついてきてくれた。
けどその子は、私の指示を信じて貫き通して死んでしまった
目の前でその子は倒れてたの。
その子の家族に首をつかまれ、泣かれ。正直きつかったよ。
でもね、その子が信じて任務を貫き通してくれたから今の私が居る。
前回の巨人の襲撃で目の前で大勢の仲間が殺されたでしょう。
隣のベッドで寝てた子が居なくなった人も居たでしょう。
でも怯えるような日々は過去に葬る。
私たちには散っていった兵士の為にも
どんな犠牲を払っても掴むべき先がある。
貴方たちの背中に刻まれた翼は、あのエルヴィンの勧誘スピーチの脅しに耐えた貴方たちは、
無様に散っていくために与えられたものじゃない。
私たちの翼は人類のためにある。壁外でもそれを忘れないで。」
レオナがまっすぐ目を見据えて敬礼をすると、新兵も続いた。
新兵は一人ひとり覚悟を決め、部屋に戻っていった。
「リリー。見ててね。」
レオナはそう呟くと部屋を後にし、エルヴィンとの最終の打ち合わせに向かった。
「久々だな。こんな恐怖味わうの。なんでだろう。」
その頃アルマは自室の窓から辺りを眺めながら、その嫌な感じとともに締まる心臓を、胸を、さすった。
「凄く嫌な予感がする。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿大規模壁外遠征まで後一日。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
