ニセモノ ページ11
涼介side
「こちらへ。」
彩海であろう声のする方へと体を曲げるとまた新たに道ができていた
一歩一歩進む度に前に道ができる
それはまるで俺の本当の気持ちを知っているようで、なんともいい気持ちのするものでは無い
『見透かされてる』
これが今の俺にとっては恐怖に近いものなんだと思う
今度は家のような構造の部屋
キッチンやソファもある
またガチャリと音がして、今度はセンセーションズの時のようなある意味特殊な格好をした俺たちが入ってきた
大貴「いやー、今回のミッションもあんまりだったなー。」
裕翔「もーファル?何も無いことが一番なんだからね??」
宏太「ファル、バレットの言う通りだ。戦うことが全てだと思うなよ?」
大貴「はぁーい。」
光「まぁまぁ、ミッション終わったんだから呼び方もどそ。あ、そーだ。ご飯にしよーぜ。山田!手伝ってー。」
涼介「わかった。」
なんでもない、普通の会話
なのに胸が痛いのはどうしてだろう
『俺たち』は楽しそうに話している
あぁ、きっと心が痛いのは...
「さぁ、先へ行きましょう。」
彩海の声がする方へ、重くなった足を動かした
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作者名:有谷 彩涼 | 作成日時:2019年12月4日 9時