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コマンダーside






彩海「本当はここで名前を2回聞いて、《リセット》してたんだけど、今回はその必要は無い。この世界にいる全員を眠らせて、私が死ねばいい。ただ死ぬんじゃない、世界を消して、元の世界から《私》を消すの。だからこれが最後...」


コマンダー「は...?どういうことか俺にはさっぱりだ。」


彩海「そりゃそーよ。あんたたちは《ユメ》だと思い込んでんだから。」


少女はふわっと優しく笑った


...あれ、顔がはっきりと見える


大人びた雰囲気ではあるけどまだあどけなさが残っている少女を俺は...


コマンダー「俺は、お前を知ってる...」


彩海はまた、ふわりと微笑んだ


彩海「最後だからね...顔出しはサービスだよ。でも知ってるってことは...本格的に思い出してきたみたいだね。早くすまそうか...」


その時俺は彩海の声じゃなくて寝てた時...俺がファルコンと眠っている時の俺の頭の中の映像が流れこんできた


俺はあの時...《ユメ》を見てたのか?


でもなんで今寝ている間の映像だって頭で理解したんだ?


...俺はなにを忘れて何を知ってるんだ?


[お兄さん名前は?]


[俺の名前は山田涼介。君は?]


[僕の名前はお兄さんがいちばんよく知ってるはずだよ。]


...あの時あの子は、どこか俺に似ていた


あの子はなにか大切なことを言ってた気がする


[...この世界はlieとfakeで作られた世界。それはお兄さんも一緒...]


lieは嘘


fakeは虚偽


俺は...ニセモノ?


[時間が無いっ...みんなを救って!!お兄さんは...




特別だから!!!!]


ドクン...


心臓が大きく音を立てるのがわかった


《音》を聞けたのはいつぶりだろう


...そうか、俺...









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死んだんだ

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作者名:有谷 彩涼 | 作成日時:2019年6月21日 20時

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