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コマンダーside
さっきまで俺は自分の部屋のベッドの上で寝転んでいたはず
でも今は何故か真っ白な世界
...これが《ユメ》なのか?
みんなが最近《ユメ》についてコソコソ話しているのは知っている
けど実際、俺は見ていない
まぁ見ていないと言うよりかは覚えてないだけかもしれないけど
ふと気配を感じて後ろを振り向くと、そこにはひとりの少女がいた
...おかしい、なんでだ
さっきから感じている《違和感》が大きくなっていく
??「やーっと会えたね、コマンダーくん。」
...なんで俺の名前知ってんだよ...
コマンダー「...誰だお前。」
その女は楽しそうに笑っている...と思う
何故かさっきからこの女の顔がぼやけて見えない
??「まーまー、そんな怖い顔で言わないでよ。私の名前は彩海(あみ)、あなたが1番知っているはずなんだけどね?」
彩海...?
コマンダー「は?意味がわからな...」
ズキンっ...!!
コマンダー「っあ"...!!」
突然頭が割れるように痛くなる
ほんとにこれは《ユメ》なのか...?
彩海「コマンダー、これは《ユメ》じゃないよ。違う世界の、違う環境に生まれた《あなた》なんだよ。」
コマンダー「どーゆー、こと、だ...」
彩海「まぁまぁ、悲しいけどどうしたら元に戻るかはもう分かっちゃったからさ。大丈夫だよ。」
さっきから何を言ってるんだこいつは...
彩海「私は生まれつき住むべき世界が違ったのよ。コマンダー、事件が起きた時、まず何を考え探す?」
コマンダー「...は?」
彩海「いーから、じゃないとその頭の痛みから解放されないよ?」
コマンダー「おい、これお前かよ...いてっ...」
彩海「はーやーくー!時間ないの!」
コマンダー「...事件が起きた要因、それから犯人を探す。」
彩海「その後は?二度と起きないためになにをするの?」
コマンダー「犯人を...逮捕して罰する。」
彩海「せーかい、今の状況に置き換えると犯人は私。つまり私が全ての世界から抹消されればいい話なんだよ。」
コマンダー「言っている意味がわからない。てかお前本当は誰なんだ?一体何が目的なんだよ。」
彩海「...私の目的は、あなたたちが死なないこと。」
コマンダー「しな、ないように...?」
彩海「そ、で、最後に1度会いたいなー...って思って。この世界ではあなたたちとは会ってないから。」
続きます
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作者名:有谷 彩涼 | 作成日時:2019年6月21日 20時