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名取side
自分が熱あることさえも忘れ、全速力でいつもの1人になるための部屋に行った
もっとも、部屋と言うよりは倉庫といった方が正しいのだけれども
部屋のドアを閉め、呼吸を整えようと必死に息をする
それでもしっかりと息ができないことに多少イライラするものの、もうそんなことを考えている余裕がない
体に力が入らなくなって、ズルズルとドアにもたれ掛かりながら座り込む
名取「はぁっ、はぁっ、げほっごほっ、はあっ...ださ...｣
...落ち着け...落ち着け俺...
...このままいけば確実に過呼吸になる
過去に過呼吸に何度もなったことがあるからこそ、それだけはなんとか避けたい
過去に過呼吸になった時は気を失ったあと、気がつけばカウンセリングやら点滴やらをさせられた
自分の評価をあげるため、医院長の息子である俺を甲斐甲斐しく世話する看護婦たちの顔を思い出しただけで吐き気がする
まぁいわゆる一種のトラウマ
あんな思いだけはもう二度としたくない
...二度としたくないはずなのに、全く落ち着いてくれない
名取「...はぁ、はぁっ、けほっげほっ、はっ...なん、で...ゴホッゴホッ！」
...いっそこのまま誰にも見つかることなく、意識を飛ばして死んでしまおうか
ふとそう思った
...いやいやいやいや、俺はそんなことするためにこの病院に来たんじゃない
...落ち着け...
コンコンコンコン、コン...
、
、
不意に背中に感じた《合図》は俺の涙腺を崩壊させるのには十分だった
名取「はっ、はあっ、ぐすっ、げほっごほっ！...おいおい...はあっ、王子様かよ...ごほっごほっ！」
焼けるように熱く、激痛が走る喉で呟いた言葉は『彼』に届いてるのだろうか
座っている力もなくなって、パタリと横に倒れ込む
ドアが空いた音がして、薄れていく景色に青いスクラブが見えたのがどうか夢でありませんように
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有谷 彩涼(プロフ) - 嵐さん» 間違いないです(真顔) (2019年11月25日 9時) (
レス) id: b8f3cb221b (このIDを非表示/違反報告)
嵐 - 名取先生が甘えるの最強説 (2019年10月14日 22時) (レス) id: f5d4c7ff42 (このIDを非表示/違反報告)
有谷 彩涼(プロフ) - わぁぁ！！ありがとうございます！！((*´`)) (2019年9月22日 14時) (レス) id: b8f3cb221b (このIDを非表示/違反報告)
アラシック＆ジャス民 - 名取先生好きです！評価しました！ (2019年9月22日 11時) (レス) id: a8afd26553 (このIDを非表示/違反報告)
may - 私も更新楽しみにしています！頑張って下さい♪ (2019年7月27日 22時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有谷 彩涼 | 作成日時：2019年7月4日 15時
