名取の隠し事《完結》

＊ ページ20

名取side





起きたら体がなんか重い気がしたけどそんなのいちいち考えてられない


今だってどこで父さんに監視されてるかわからないし


名取「...はぁ、なんでこんな思いしなきゃなんねーんだよ...」


俺は昔からずっと父さんに監視されていた


ちょっとでも学校で何かすると、その場に居ないはずの父さんが家に帰るとあ何故か怒ってて俺を殴っていた


今思えば誰かがチクってたんだとは思うけど...


でもだからこそビクビクしてるんだよ俺は


《誰かに見られてる》


それは、


《父親に〈監視〉されてる》


ってことだから


もう誰も信じない


俺は服を着替えてまだ薄暗い自分のデスクに向かった

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