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A side
shp｢A…！｣
『。！！』
はぁ、はぁ、という自分の呼吸音だけがやけに大きく耳に響く。
目の前には心配そうなショッピくんの顔。
夢じゃないかどうか確かめるために伸ばした手がひどく震える。
これで、もし、触れられなかったら
夢、だったら。
shp｢A｣
宙に浮いたままの手をぎゅっととられて、
ショッピくんの顔の方へ運ばれる。
起き上がり、恐る恐る自分の指をショッピくんの頬を滑らせる。
触れてる。夢じゃない、あったかい…
安心した途端にプツリと何かが切れたように涙がボロボロと溢れ出す。
shp｢大丈夫、大丈夫ですよ｣
優しく囁いてくれるその声と、ほのかに光紫の目にたまらなくなって、彼の方に縋り付く。
『ショッピくん、そばに…』
shp｢はい、側にいますよ｣
机を離れ、ベッドに横になるショッピくん。
私を自分の腕の中に布団ごと引き寄せる。
shp｢どんな夢を見たんですか？｣
『ショッピくんと会ったことが、全部なかったことになってる夢、だった』
『誰もいない世界が、怖かったの』
『ごめん、こんなことを言って』
………………………。
『あの時、ショッピくんを見つけていなかったら、きっとその夢みたいになっていたと思うと、怖いの…』
ちがう
違う、私が本当に怖いのは…
そんな未来があったかもと想像するだけでこんなになってしまうほど、
私が孤独を拒んでいるということ。
『どうしよう、ショッピくん』
ずっとここへは居られないのに
ずっと一緒にはいられないのに
私に、1人になる勇気がないせいで。
shp｢ねぇ、A｣
｢全部、全部俺のせいにしてええから｣
ーーーーーー。
｢そんなに泣かんといてください｣
｢もっと、ワガママ言ってええよ。
無理に強くならんくても…もう少し弱くてもいいんじゃないですか｣
再会した時のように、おでこを合わせ、目を優しく細めて笑うショッピくん
それから、私の目と目の間にキスして、
今度は涙の跡を辿るように、
頬や目の端にちゅ、ちゅとキスをする。
私はただ、静かに目を閉じて彼と、睡魔を受け入れた
『ありがとう
おやすみ、ショッピくん』
いつの間にか、冷や汗とともに怠さや熱も引いていた。
shp(どうか、今度はAが苦しい夢を見ませんように)
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リズ(プロフ) - すみれいんさん» 読者を不安にさせたまま4章に持ち込みたかったのです…お許しくだせぇ....！ありがとうございます！ここまで来れたのも読者さんのおかげです！！ (2021年2月18日 19時) (
レス) id: e8e592a792 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 正直ヒヤヒヤしました！え…もしかしでマジで今での事って夢…？となり少しの間見事に騙されました…！！3章完結？おめでとうございます！ (2021年2月18日 8時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - 大先生…？(便乗) (2021年2月10日 18時) (レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 闇ちょこさん» リクエストありがとうございます！！んふふ、赤い彼にはもう少し混乱してもらいますよ…！！ (2021年2月9日 21時) (レス) id: e8e592a792 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - リクエスト宜しいですか…？shpくんが夢主といちゃいちゃしてるのを色んな方法で他のd!面子に見せつける、みたいなのお願いしたいです…！！tnさんが勘違いしてるエピソードが好き過ぎたので…あ、更新は作者様のペースで進めて下さい！長文失礼しました。 (2021年2月9日 16時) (レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リズ | 作成日時：2020年9月29日 21時
