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『な、にを言って…血?』
鬱さんの言っていることが理解できない。
syp「大先生?!なんでですか…!!」
ut「シッマ、チーノ、ちょっと頼むわ」
「『!?』」
syp「なんっ…!チーノ!!」
ショッピくんが、ショッピくんよりもさらに身長のある男性に抑えられる姿が見える。
なんで、ショッピくんは仲間でしょう。
混乱して思考が上手く回らない。
??「大人しくしとけよ?
まぁ、暴れても無駄やろうけどな。」
ショッピくんの方に気を取られていると、
さっき鬱さんの近くにいた金髪で派手な服を着ている男性に後ろから抑えられた。
動けなくなった私に針をもった鬱さんが近づいてくる。
まずい。
『は、離してっ』
??「……大人しくせぇ言うたやろ。」
ミシッ
骨が軋むほど強く抑えられる。
『ぅあ゛ぁっ、い゛、だぃ』
ut「じゃあ刺すで」
プスリ
『…っ!』
一瞬の痛みと共に腕に針が差し込まれ、管を伝い、私の血液が瓶に溜まっていく
赤黒い液体に少し緑が混ざっている。
??「色が…」
誰かがつぶやく。
バッと顔をあげると私を見つめる沢山の目。
得体の知れないものを見る奇異の目。
やめて、お願い
その目は、その目だけは。
嫌。嫌だ。
体は金髪の男性に、腕は鬱さんに抑えられていて身動きが取れない。
少しでも抵抗しようとすると体を強く圧迫され、痛むので、何もすることが出来ない。
集まる視線が、瞳が、
"血の色が違う化け物"
私のことをそう言っているような気がした。
『ハァッ…ハッハッ、ヒュ-げほっ、げほっヒュッ』
苦しい。
呼吸が上手く出来ない。
もうやめて
ごめんなさい
ここへ来てはダメだったのに
私は何もわかってなかった
勘違いしてごめんなさい
『カハッ、ぁ…ごめんなさ…』
普通の人間じゃなくてごめんなさい。
謝るから、だから、
私をそんな目で見ないで。
母さん。
私の涙は床に、意識は闇の中に、
それぞれ落ちていった。
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暁郗 - え?駄作とは??え??神作の間違いでは???? (2020年11月19日 20時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - とってもええお話やん(_><_) 続き楽しみしとこ♪ 応援してます!これからも頑張え!!!! (2020年10月1日 16時) (レス) id: 565863c7d8 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 椋。-ryou-さん» コメントありがとうございます!!泣いて欲しい話として書いたので、とても嬉しいです。これ以上の褒め言葉はありません…!!更新頑張ります! (2020年9月12日 23時) (レス) id: 294441511f (このIDを非表示/違反報告)
椋。-ryou-(プロフ) - ものすごく感動しています。特に「悲恋哀歌」は何度見ても涙が出ます。更新大変かもしれませんが、これからも応援しています。 (2020年9月12日 13時) (レス) id: 8b6ca01e67 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - ソノさん» 頑張ります〜!!コメントありがとうございます!!続編も誠心誠意執筆していきますのでぜひ...!! (2020年9月7日 21時) (レス) id: 294441511f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リズ | 作成日時:2020年8月9日 12時