【wrwrd】軍人さんを拾いました 2【shp】

-2 syp side ページ15

syp side

目が覚めると、隣にAの姿がなかった。
1人、ベットの上で昨夜の出来事を思い返し


やってしまった、と思った。



syp｢何しとるんや。俺…｣

自分の予想以上にか弱い理性を責め立てる。

たった一言、求められただけでいとも簡単に歯止めがきかなくなった。
Aがそんなつもりで言ったわけじゃないことはわかっていた。


分かっていたから、何とか抱きしめるだけで耐えていたのにあんなふうに涙目で名前を呼ばれれば、誰だっておかしくなる。

案外嫌がらんかったな、とか
最後の方一生懸命答えてくれて嬉しかったなとか、思い出すだけで心臓が痛くなる。



あそこでAが気絶してくれなかったら、最後までヤッてしまったかもしれないし、
少なくとも確実に舌は入れていた。
…危なかった。


というか、キスだけで気絶って…


syp｢…くっそ、可愛ええ……………。｣



そういえば、Aはどこだろう。姿が見えない。外に行ったのか。

少し気まづくなるのは承知だが、彼女の反応が見たいとも思った。

外で水のバシャンという音がする。
洗濯物か。そう納得していると。



『い゛った！！！』


Aの声。いや悲鳴に近い。痛い？

慌てて外へ飛び出すとそこには
3ヶ月近くあっていない仲間の姿と、
泥だらけで血を流し、倒れていくAの姿だった。

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