【ツイステ】なにも、要りません。

ー ページ12

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エース「...そうなんですねー」


つまらない、と言いたげにそっぽを向く。



『唯一の欠点といえば...そうですね。
私は文字で説明することが苦手です。』


『長文を書くこと、と言うべきですね。
どちらかと言うと、図で説明する方が得意です』


現在時刻、9:30分。
授業終了時間、10:30分。

そろそろ自己紹介はやめておきましょう。
授業を始めて、今日の分が終わったらまた時間を取りましょう。


『ところで皆さん、面倒事と楽なこと、どちらを先にこなすべきでしょう？』


面倒事、楽なこと。
賛否両論だ。

『私は面倒事を先に終わらせたいという意見を多く感知しました。

ということでテキスト178ページ。
表の整理からやって行きましょう。

ここは基本大学受験でしか出てきませんから』


ミドルスクールで習ったであろう記憶を呼び起こしていく。

『まず問一をゆっくり解いていきましょう。

基礎問題ほど集中するべきなものはありませんからね。
ここで頑張れば、テストでは5点ほど取れることでしょう。』


問一、と黒板に記入していく。

気づけば大半の生徒が眠っていた。


『ふむ...みなさん寝ていますね。ユウ君』


ユウ「え、え？」

なんで僕ですか、という視線を送る。

『どうやらみんな減点されたいようです。
テストで点を落とした挙句、授業で寝て減点。

トレイン先生に話したらなんて言うでしょうね。』

ユウ「あ...」


『起きている生徒には加点します。
ただし今寝ている人には減点。

ユウ君、私はそう言ったと記憶していてください。

いつか反論された時に良い材料にさせていただきますから』

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