🦋しのぶさん🦋 ページ38
「しのぶさーん、包帯貰いに来たよ」
任務帰りにしのぶさんの屋敷に寄ることにした。
しかし、声をかけてもしのぶさんが現れないのだ。
「しのぶさん?」
真夜中なため蝶屋敷のアオイや3人娘達はもう寝ているだろう。カナヲは単独任務でいない。
すると、いつもの医務室から明かりが…
「しのぶさん、いるんでしょ?しのぶさん…」
部屋に入ったその時だ
「!?し、しのぶさん!?」
机の上で突っ伏したしのぶさんが
「しのぶさん、聞こえますか?Aです…クンクン…。ッ!?」
しのぶさんの爪先から藤の花の匂い…しかしそれだけじゃなかった。唇もそうだが口からも藤の花の匂いがした。
「しのぶさん…貴方もしかして(ボソッ)
しのぶ「ん…寝てしまったわ。…!?Aさ…ん」」
しのぶさんは私の顔をみた。しのぶさんは見られてしまったと驚いていた。
「…しのぶさん
しのぶ「Aさんに話しておかなくてはなりませんね…」… …」
しのぶさんは観念して話した
しのぶ「私には亡き姉がいたんです。姉の名前は…
"胡蝶カナエ"…ここの蝶屋敷の元主人であり、花柱でした」
「お姉さんが…じゃあ、私が童磨と接触した後に蝶屋敷に呼んだのって…
しのぶ「童磨についての血鬼術や容姿を確認するために貴方を呼んだのですよ。でもその時はAさんは"容姿だけでただ話しかけられただけ"と言ってましたから…」
…しのぶさんのお姉さんを殺された鬼って "童磨"のことだったんだ」
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作者名:月の舞 | 作成日時:2021年6月20日 22時