[d!]紫煙の感覚を知っている。 (ページ4)

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こう言うところが苦手…いや、はっきり言って嫌いなのだ。
貴重なお昼ご飯を盗むのだから。食べ物の恨みは怖いぞ〜
私が今食べているのが最後の奴で、それをこねしまさんは奪い取った。

「あ、あぁ…」
「ん……うまいなほれ」

サンドイッチ…1番好きなやつ最後に食べようと思って残しておいたのに…
一口が大きいこねしまさんに食べられ、私のサンドイッチは残り半分もなかった。

「…サンドイッチ…」
「す、すまん…これAの好きなやつやったな…」
「…知ってたんですか」
「い、いやあ！？別に…美味しそうに食べてたなぁってだけやから。うん」
「そうですか」
「いや、ごめんて！このカレーなんかちゃうかってん。
お詫びに次の休み、どっか食べ行かへん？」
「えぇ…次の休み……」
次の休みは家でゆっくりしてようと思ってたのだが。
これでは断る口実にはならないだろう。こねしまさんはしつこい。
相手はお詫び…まあひゃくぱーこねしまさんが悪いのだが、お詫びをしたいらしい。
まあそれなら行っても良いかもしれない。タダ飯でしょ要するに。

肯定の意を口に出そうとした時、誰かが遮った。

「先輩は次の休み俺と出かけるんで、諦めてくださいコネシマさん」
「あれ、ショッピくんやん。何や、そうやったんや…
じゃあ辞めとくわ」

…はい？
そんな約束した覚えは無い。ただしょっぴくんが目線で「合わせろ」と言っていることが分かったので大人しくしておくこととする。
まあタダ飯とは言え嫌いな人と出かけるのはちょっと…なのでそれで良いや。

もうお昼ご飯は食べ終わり用事は無いので、仕事に戻ろうと席を立つ。

「あれ、もう行くんA」
「もう食べ終わったので…」
「じゃ、俺も行きます」

こねしまさんは何だか微妙な顔をして私達を見送った。