【BL】錆びた心【wrwrd】 (ページ4)

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性格が悪くてすいません曲パロページ4

軍パロです。

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ut side

コツコツと鳴り響く長い長い廊下

音源である靴

遠くから微かに聞こえてくる歩兵たちの叫び声

無能の俺

ザザッとインカムが鳴き出す

tn『大先生！！お前ほんとにデータ取ってへんねんな！？』

ut「あぁ、勿論。取るわけないやん？この僕が取れる思っとんか？」

tn「それもそうやな…お前も頑張れよ。俺ら信じとるからな！」

ut「大丈夫、僕も信じとるよ」

お前らが俺を裏切るってな

なんて言葉は噛み砕く

満足そうにプツとインカムが鳴き止む

それと同時に音源であった靴も鳴り止む

コンコン

新しい音が軽快に響く

rbr「はぁ～い」

ut「なぁ、ロボロ」

rbr「どしたん鬱先生。珍しいやん」

ut「話したいことがあってんな」

ロボロの不思議そうな顔

雑面に隠れて見えないが恐らくそうだろう

ut「あんな、ロボの癖して人を目指すよりはロボを極めたらええと思うんよ」

沈黙

沈黙

rbr「ほっか～、それは俺に言われても小難しくて答えられへんわ」

ケタケタと笑いながら言う

あぁ、期待はずれ的外れ

ut「ありがとうな」

後ろ手で手を振りながら扉を閉める

とそこには我らが総統グルッペン

俺は語る

ut「本当の僕なんて僕だけが知っていれば十分やんな」

こんな女を怖がらせないようにする一人称だって慣れるはずがない

でも、俺よりは僕のほうが柔らかいと思いそうしてきた

低く唸るような声で彼は吐き出す

gr「お前そんなんだといつか壊れて死んでまうぞ」

ut「大丈夫さ」

きっかり死んでから壊れるからさ

こと言葉だって噛み砕く

あぁ、苦い苦い

みぞおち辺りがぐるぐるする

俺を信じて欲しい

こんな歪んでいる俺を許して欲しい

俺は今日も『平和』と言う名のパズルを壊さないようにするために『戦争』というピースを飲み込んでいく

俺の腹はそれで膨らみ続け、いつかは破裂するだろう

その時は是非とも笑って欲しい嗤ってほしい

そしたら俺はこう返すよ

『わざわざ僕なんかにありがとうございます！』

ってね