loss of memory�⊇�『飛彩』 ページ16
それから3ヶ月。
自分の事を思い出して欲しくて、あの埠頭に何度も飛彩を連れ出した。
それでもやっぱり飛彩が自分の事を思い出してくれる事は無かった。
今日ダメならもう諦めよう、そう思ってAは飛彩をドライブに誘った。
海岸線に出るといつもと同じ綺麗な海が見える。
窓を開けて潮風の舞い込む車内でAはまた明るく笑った。
A「気持ちいいねー！」
思い出の詰まった埠頭に着き、先端まで飛彩と並んで歩く。キラキラと輝く水面には、初めて飛彩とここに来た時からの思い出が一緒に輝いていた。
でももう飛彩の記憶喪失から3ヶ月。
これ以上、自分を恋人だと思わない飛彩の視線には耐えられなくなっていた。
今日、飛彩が思い出してくれなかったら本当に諦めよう。だから今日は最高の笑顔で飛彩に笑いたい。
A「ねぇ、飛彩。ここは初めて飛彩に好きだって言われた場所なの」
ニコニコ笑って無表情の飛彩に続ける。
A「デートでも良く来たんだよ。初めてのキスもここだった。だからここは飛彩との大切な思い出がいっぱいの場所なの。ここに来れば飛彩は何か思い出してくれるんじゃないかと思って、、、」
飛彩は真っ直ぐにAを見て、そして申し訳無さそうな顔で口を開いた。
飛彩「悪いが、本当に何も思い出せない」
Aはその答えに笑顔でいられなくなり飛彩から顔を背けて海を見つめた。
A「飛彩、、もう3ヶ月だよ。もう、無理だよね。今日、飛彩が私の事を思い出してくれなかってら諦めようって決めてたの、、、だから、私
、、、諦めるよ、、」
何とか涙を堪えて、笑顔を無理矢理作って飛彩を振り向いた。
A「さ、帰ろっか」
早足で車に向かおうとしたAの腕を飛彩が掴んだ。
飛彩「待て」
A「何？」
飛彩「俺は本当にお前の事もこの場所も思い出せない。でも、、」
A「でも？」
飛彩「俺の記憶が戻らなくても、またお前を好きになる事は出来る」
A「飛彩、、？」
飛彩「俺の記憶が戻らず辛い思いをしてるだろう。それでも笑顔で一生懸命俺に向かい合ってくれるお前が好きだ」
飛彩はそう言って笑った。
記憶が無くなってから初めてAに見せてくれた笑顔だった。
飛彩「A、この場所でまた大切な思い出を作ろう」
思わずAは飛彩に飛びついた。
そして抱きしめられた腕の中で、本当に最高の笑顔で飛彩を見上げた。
終
ジェラシー男『パラド』→←loss of memory� 愴�彩』
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moon791(プロフ) - おお！久々に更新されていて嬉しいです。続きを楽しみにしております。 (2019年9月26日 5時) (
レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 花恋さん» この前、ツイッターでお写真見られました！元気そうで良かったです（≧∇≦） (2019年2月27日 5時) (レス) id: 526e5a9f3e (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 大我の中の人…インスタには一応いますよ。投稿まだ一個ですけど(>_>) (2019年2月14日 16時) (レス) id: eb6c37d723 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» おかしなコメント、消えたみたいですね。ありがとうございます。 (2018年8月10日 6時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Hyui(プロフ) - 零久さん» 幸恵さんだよね？こういう暴言やめなよ？ちゃんと消して (2018年8月4日 22時) (レス) id: d26fc2b26a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年5月4日 4時
