【短編集】Canvas【モ.ト.キ】

【36】ある提案 の お話 ページ38

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Your side



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付き合い始めて５ヶ月程、

もうすぐ半年が過ぎようという冬。



大学も一年生を終えようとしている頃。



私とモトキくんは相変わらず、

日々をほのぼのと過ごし、時には出かけたりと有意義な生活に慣れてきていた。



そんなある日の、学食。





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『ん、モトキくんまたおそば！』

「Aもまたカレーうどんじゃん」





食堂の窓際奥の席、

この席も定番になってきたのが、少し嬉しい。





『…もう、一年生が終わるね』

「ね」

『早いねぇ』

「…A、さぁ」

『？』





パッと顔を上げると、モトキくんがめんつゆにネギを入れていた。そのまま、俯きがちに呟く。





「…俺たち、さぁ、…同棲とか、だめ、かな」

『へっ、…あっ、アツッ』





────「同棲」。

その言葉に驚いてうどんが箸から滑り落ちた。飛び散るつゆが頬にあたって思わずのけぞった。





『…っ、え、あ、ええ、あの、どうせい、とは』

「一緒に、住まない？」

『…住む』

「…本当に？」

『…住むぅ！！！』





きっと、迷いなく決められるのはモトキくんだから。

他から見たらバカみたいかもしれないけど、私からしたらモトキくんには絶大な安心感がある。



だから、何を言われても大丈夫だって思える。





『…へへへ、ご飯作るのはかわりばんこね』

「…ははっ、じゃあお風呂洗うのもかわりばんこだ」





幸せそうに笑うモトキくん。

私も、それだけで幸せだ。



その日のカレーうどんは、より美味しく感じた。





「じゃあ、大学終わったら不動産行こう」

『行こう行こう、その前にセブンイレブンで揚げ鶏買うね』

「食べるねぇ」





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【37】海 の におい→←【35】心配性 の カレシ さん

• 金　運: ★☆☆☆☆
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• 健康運: ★★★★★
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ラッキーカラー

あずきいろ

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