【短編集】Canvas【モ.ト.キ】

【21】ハッキリ言います、妬いてます ページ23

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Motoki side



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普段、Aが何をしようとかどうしようとか、

あんまり俺から口出しをすることは無い。



ただ、して欲しくないこともある。

他の男に触れるとか触れられるとか。



それはね、俺だって男だから嫌だよね。



ちなみに、対象はFischer'sも例外じゃない。





『えぇぇ、ザカオくんえぇぇぇｗｗｗｗｗ』

「そんな笑う！？」





Fischer'sの撮影日。

今日は珍しくメンバー勢揃い。



そんな時に限って、Aも一緒。



いくら俺との関係を承知の上とはいえ、

男七人に対して女の子一人、それが俺の彼女と来たら喜ばしいことではない。



今は、何かをザカオと話してる。

…お互い、近い距離に座って。



スマホを見ながらだから、過去の動画でも見てるのかもしれない。





「あ、出たこの動画、ザカオｗｗｗ」

『あ、ンダホくん』





そこにンダホもやって来て、Aの横に座る。

…少しばかり、イライラ。





「何見てんの、…あ、これね！ｗ」





そこにぺけたんもやって来た。



居てもたってもいられなくて、俺も立ち上がる。





『ほんっと、このザカオくん面白くて…、モトキくん？』





俺はスッとAの腕を引いて立たせ、さっきまでAが座っていた場所に着席。

そして、ここに座れと膝を叩く。





『えっ、…えっ、』

「どうした、モトキ(笑)」

「…妬いたの？」

「妬いた」





それを聞いて、Aが顔を赤くする。

メンバーがニヤニヤ笑うけど、俺はそういうのはハッキリ言うタイプだから気にしない。



ほら、早くここに座りなさいとAの手を引いた。





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「モトキって普段は謎だけどA大好き人間だよな」

「！…なぁマサイ、今度A使ってドッキリするか」

「…シルク、お前殺されても知らねーぞ」





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作者「シルク殿、それは名案ですなぁ(フラグ)」

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