Dream story.045 ページ48
「……っ!」
「あーもう、暴れないの!!」
「どうして傷を隠すのかしら?」
マネージャー達によって、右足首と腹部を治療される。
見つかった原因は湯船に入ろうとした時に、背中に痣があるのを杏奈さんに見られたからだ。
そうして、マネージャー3人に私の部屋へ連行されて今に至る。
足首はそこまで腫れてはいなかったが、腹部には痣とともに複数の血豆が出来ていて。
それから出てくる血を見たくはなくて、顔を必死に逸らす。
「うぅ……、あと何個ですかァ?」
「あと4個……いや、5個!」
全て潰し終えた後、包帯巻きにされる。
…実を言うと、この怪我は明日までには治るものであり、別に治療はしなくてもいいものだった。
血豆だって、あと1ミリの厚さ、という所まで迫っていたというのに。
「もう、無理はしないでね!!」
そういわれ、おずおずと首を小さく縦に振ると、つくしさんはムッとした顔から笑顔になり、杏奈さんと秋さんを連れて部屋から出ていった。
3人が見えなくなるまで手を振っていたこの部屋は、オレンジの照明がついていた。
それを消せば、部屋は忽然と真っ暗になり。
窓から射し込む月光によって床の1部が輝いていた。
ベッドに入ろうとした時、机に置いておいたスマホがバイブを鳴らす。
なんだろう、と思えばディスプレイには電話の画面が広がっていた。
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作者名:ジューガ | 作成日時:2018年11月18日 13時