Dream story.023 ページ25
「吉良さん……」
「仕方ないよ、あれが普段の(公式の)扱いなんだから」
「おいタツヤ、てんめぇ何言ってんだゴラァ」
「……ひえっ」
隅っこで剛陣さんが謎の動きでアップを取っていたのは言うまでもない。
…少しだけ、いや。かなりのポジティブシンキングに徹する人なのだと察しざるを得なかった。
「おい朱月、何か言ったか?!」
「何も言ってません!……言ってないだけです」
【イナズマジャパン、新たに入ったのは吉良ヒロト!灰崎凌兵とのツートップとなります!!】
そんな実況の裏目では、明日人さんがオロオロしている。
……無理もない、先程までこの前のように顔を突き付けあっていたのだから。
テレビでも見ていたように、ヒロトさんは次々と個人技で相手を抜いて灰崎くんにボールを渡す。
……パスを出してはいるのだけれども、それは互いに挑発しているものであって。
「......こんなの2人で戦ってるようなものです」
「……やっぱりアイツら噛み合わないんだろうな」
ヒロトさんがキープしている時に、相手選手によるタックルが入り、そのせいなのかボールが灰崎君とはあらぬ方角へ向かってしまう。
それを、なんとか追いついた明日人さんがヘディングで得点と化した。
リアクションでガッツポーズを繰り出した明日人さんに、2人の威圧がかかる。……もうどうしようもない。
__ピピッ
先程の機械音がまたもや耳を貫き、あの3人に視線をやると。またもや豪炎寺さんのように口元を歪ませていた。
(まさか、あの二人のどっちかを狙って……?!)
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作者名:ジューガ | 作成日時:2018年11月18日 13時